土曜日はオンライン説明会(男性不妊について)でした。
夫くんは以前の結婚で子供が居るが
念のため男性不妊外来へ行って検査をしたり
先生から話を聞いていたので、今回はほとんど知っている内容。
夫くんの場合、サプリを飲んだり睡眠をしっかり取ったり
運動、生活習慣を正すしかなく
知っている内容でも再度見て欲しかったのだが
この日は仕事が終わらずせっかくの男性不妊についてなのに見てもらえなかった。
まぁ後日YouTubeで見れるので復習してもらおう。
DFI=DNA断片化指数
DNA断片化には1本鎖切断と2本鎖切断があり
今回の検査は1本鎖切断の精子の割合を見る検査になります。
切断されたDNAは受精後に卵子により修復されますが
奥様の年齢と共に修復機能は低下します。
DNA断片化した精子が受精するとday3以降の胚発生が停止することが知られており
(day2-3で胚性ゲノム活性が起こり、精子のDNAによる細胞分裂誘導が必要となるため)
胚盤胞へ到達する割合が低くなります。
流産の原因は女性の年齢の上昇や血液中の抗リン脂質抗体、子宮奇形、などが多く挙げられますが
精子側に流産を引き起こす可能性がある。精子も卵子と同じ割合で流産に関与している。
男性側の生活習慣の改善等により精子の質が高められ流産は減らすことが可能になる。
精子の質を上げるために
食生活、地中海式ダイエット、射精回数を増やす、睡眠、
運動、サウナや長風呂を避ける、ダイエット
高たんぱく、低糖質、低脂質
発毛剤は精子に良くない
製品にもよりますがフィナステリド、デュタステリド(プロペシア、ザガーロ)内服は造精機能を障害する。
これらの内服を中止させたところ精子所見が改善し、正常化した。
挙児希望がある場合、夫がこれらの発毛剤を内服している場合には直ちに中止すべき。
数年前に会社の後輩ちゃんの妹が不妊治療をしているのにその旦那さんが発毛剤をやめないと怒っていた話を思い出した笑
男性不妊の遺伝
顕微授精で生まれた男児は精子形成が障害されているかもしれない。
これは遺伝性、非遺伝性の両方がある。今後の大規模な検討が必要。
↓最後に院長がこの文章を言いました。
涙腺の弱い私はうるうる
「奥様は痛みをこらえ治療に向き合い頑張っています。
ここは夫として父親として出来ることは最大限すべきであると思います。
奥様が辛く、自分を見失っているときは、そばで支えてあげてください。
年齢が上がり、卵子の質が低下し、相当苦戦を強いられています。
質の良い精子が弱い卵子を助けてより強固な胚に育ててくれることがわかっています。
日頃の健康に最大限に気を付けて、食事、睡眠、アルコール、ストレス、運動、喫煙、嗜好品
この辺りを出来るだけストイックに。
男性がそこまでやる必要があるのか?
そう思うかもしれませんが、出来ることを最大限に行い、1点でも多く底上げして、
その結果として妊娠に繋がるのだと思います。
若い時とは違います。
少しくらい良いのでは、そういう気持ちが全てに繋がります。
移植後に笑って過ごすと妊娠率が高くなるという研究があります。
これは移植だけでなく治療全般に言えることです。
まさに旦那様の出番です。
思いっきり笑わせて、笑顔を絶やさず、
夫として、そして父親としの責任をしっかりと果たしてください」
院長のおかげで?
うちは不妊治療を通じて夫婦の絆が深まったと思います。
辛くて乗り越えなければいけないことが沢山ありますが
2人で支えあって協力して寄り添い
治療を始める前より家族になれた気がします。
とは言っても、まだ妊娠していないのでこれからです。
頑張ります
↓今月の動物病院のカレンダー
赤のハイビスカスも咲きました