読書会の仲間から借りた本
6月に借りて、7月に持っていくのを忘れて、
8月は読書会はなかったので
ようやく明日返すことができる。
『藍を継ぐ海』
伊与原新
数百年先に帰ってくるかもしれない。懐かしい、この浜辺にーー。なんとかウミガメの卵を孵化させ、自力で育てようとする徳島の中学生の女の子。老いた父親のために隕石を拾った場所を偽る北海道の身重の女性。山口の島で、萩焼に絶妙な色味を出すという伝説の土を探す元カメラマンの男ーー。人間の生をはるかに超える時の流れを見据えた、科学だけが気づかせてくれる大切な未来。きらめく全五篇。
読了は6月。
どの物語もよかったけれど、
私は「祈りの破片」好きだった。
あとがきに
「祈りの破片」は、地質学者で広島平和記念資料館初代館長、長岡省吾さんの
活動に着想を得て書いたと綴ってあった。
どの作家さんもそうなのかもしれないけれど、
物語を紡ぐにあたって、背景に多大な資料が読み込まれていることを感じる。
それがよりリアリティを生んでいるのかなと。
読み進めながら、
一緒にその場にいる感覚。
そこで見ているような感覚があった。
この本を貸してくれた人は
『八月の銀の雪』がよかったと言っていた。
他の人もよかったと言っていた。
以前、図書館に借りに行ったけれど、
貸出中だったけれど、そろそろ借りられるかな。