9対1の


圧倒的9に向かい


すれ違う


1





9の群衆


流れ





1の点


とぎれとぎれ





どこへ向かい

どこに行き着くのか






1だけれど







太くありたい


強くありたい




海。




波の音


潮の香り



沈む夕日


海が好きだ。




母は山が好きで



土の香りと


風に吹かれる木々のそよぎ。



遅い、反抗期


50の親離れ。



終わりなき旅





雨が降る


石畳。



わからない未来



今日も


ただ


ここに居る。



ここに


確かに


私が居る。





ただ、それだけ。





わからない未来




明日は、晴れ。



消えかけた記憶の中に

確かにある

記憶のかけら


認知症の義母の

愛した息子と娘たち


ママ覚えてる?

ママが産んだのよ?
ママが産んだでしょう?

3人。



息子の問いかけに


ただ笑う母の頬に

流れる涙




確かな記憶。



彼女の心。



大切なかけら。