ココマスダの個人的ニューヨーク便り-Gridlock2


『日米対抗ローラーゲーム』、覚えていますか?
覚えていたらあなたのお年がわかります(笑)。

ローラーゲームは、日本では1970年代に流行った、
ローラースケートをはいてトラックで行う
エンターテイメント性の強い、だいたい女性のチームスポーツです。
私もよくテレビで見ていた記憶があります。
かなり乱暴なんですけどね、手に汗握るおもしろさでした。

去年、可愛らしい女優のドリュー・バリモアが、
ローラーダービー(米国でのローラーゲームの別名です)を題材にした、
"Whip it!"という映画を監督として発表し、
「ああ、そんなのがあったなぁ。」
と懐かしく思っていました。
その映画はいつも通り見逃したんですけど。

そして、極真空手の黒帯の先輩(年ではずっと後輩ですが)であるブリンが、
「ローラーダービーのチームに入れた」、ということを
Face Book (こちらで一番人気のあるソーシャル・ネットワークサイト)
に書いていてびっくりしました。
この人は、空手以外にも、大学時代にはサッカーで活躍したり、
トライアスロンにも挑戦しているスポーツウーマンですが、
ちゃんととしたGoogleの社員なんです。

「どうしちゃったのかしら?」

すぐさまローラーダービーの現状をGoogleして、
私の心配が杞憂であることがわかりました。

ローラーダービーは近年に再び人気が蘇っているようで、
ニューヨークでは、7年前に“Gotham Girls Roller Derby"
というリーグが結成されたそうです。
リーグは4チームから成り立っていて、プレイヤーは
ほとんど他の仕事を持ちながら、週に何回かの練習に励み、
週末の試合に出ているようなのです。
どうりでブリン先輩が最近、道場に顔を出さない訳だ。

前置きが長くなりましたが、今晩、ハンター大学の体育館で行われた、
マンハッタン・メイハムと、先輩の所属する、ブロンクス・グリッドロックの
試合を娘と一緒に見てきました。
会場には極真空手仲間が何人か来ていました。

かなり乱暴なスポーツであるという記憶があったので、
娘を連れていくことにはちょっと躊躇したのですが、
フルコンタクト空手をやっている子なのだから、ま、いいか、
という無責任な母親でありました(笑)。

プレイヤーは、全員、芸名で出ていて、それも何かをもじった名前が多く、
先輩ブリンの名は、"B.Zerk, 100% Nuts"です。
彼女のチームのキャプテンの芸名は、
ブリジット・バルドーをもじった"Brigitte Barhot"、
黒人のチームメートは、ビヨンセをもじった"Beyonslay"。笑
ユーモアがありますね。

昔見たローラーゲームは、傾斜したリング内で行われていましたが、
最近のは平らなトラック内で行われているようです。
ま、その方が経費もかからないしやりやすいのでしょうね。

試合はおもしろかったですよ! 過激な事は過激なんですが、
想像に反して、効果的なのは力ではなく、スケートの技術のようです。
一番のプレイヤーは小柄な女性で、速いのなんのって、
スイスイと、ブロッカーの間をすり抜けて行きました。

ココマスダの個人的ニューヨーク便り-Gridlock1


マンハッタン・メイハムの方が攻撃的で、最初は強く見えたのですが、
ブロンクス・グリッドロックは、チームワークの良さで、
どんどん点を獲得していきました。

先輩ブリンは空手の技なんかを使うのかな、と思いきや、
殴ったり蹴ったりなどは反則で、体ごとぶつかっていくか、
お尻の強さがものを言うようです(笑)。

娘もかなりゲームを堪能していました。

先輩ブリンの両親は、かなりまともそうで、かっこいい親なのですが、
”Mom, B.Zerk", "Dad, B.Zerk"と背中にアップリケをした
Tシャツを着て見にきていました。すてきですね。

ココマスダの個人的ニューヨーク便り-Gridlock3
試合は、59点対141点で、ブロンクス・グリッドロックの楽勝でした。
やった~! 

試合後、B.Zerkは、友達や家族の祝福を受けて幸せそうでした。

いやぁ~、おもしろかったです!
もう少し若かったらやりたくなっていたかも。