私の子供の時のお話。
叱られたとハッキリ覚えているのは
初めて母親からビンタされた時。
中学1年生の春
部活は小学校からしていたバレーボール部に入ると決めていた。
小学校時代から一緒にバレーをしていた
親友にも一緒に入ると約束していた。
だけど体験入部でその当時、不良の集まっているバスケ部に別の友人に誘われ体験に行ったら、先輩にも気に入られて
「うちの部活おいでよー」と
誘われてその場のノリで「うん」と言った。うんと言ったのはノリだけど、うんと言ったから本当にバスケ部に入部しようと思っていた。
一緒にバレー部に入ると約束していた友人は
私よりもっと深刻に事を受け止めていた。
私の自宅へ行き
「おばちゃん、バスケ部に入るって言ってるー」
と泣きながら訴えてくれた。
それを知った母は
最寄駅で私を待っていた。
ほんと仁王立ちってこの事だと言うくらいのオーラがあった。
私を見つけるとズカズカ近寄り、ビンタをされた・・・
「友達、泣かすな!!」
この一言とビンタに母のいろんな気持ちが集約されていたと思う。
普段ニコニコ母だったから、どれだけ気持ちがこもっているかはすぐに察した。
・・・こうして最初に決めていた通りバレー部に親友と一緒に入部した。
思春期の私は親に口で表現できなくて、
代わりに態度というか
連絡もせず遊んでて帰らないという事が何度かあった。
悪い事をしたと子供は分かっている。
けど思春期の言葉にできないモヤモヤと
親への罪悪感もある。
その度にビンタをされ、ちゃんと叱られ、謝ったり、時には謝らなかったり、
でも説教が終わると、いつも通りご飯を食べたり、しゃべったりしていた。
でもちゃんと叱られる事によって
私の心は許されるというか、「はい、これでおわり」とけじめをつけてもらっていたように今は感じる。
だから私も母のように
しっかり叱って、
悪い事をしてしまった子供の心にけじめをつけてあげよう![]()
そしてたぶん私の人生を変えてくれたであろう
親友の気持ちや行動にとても感謝しています。
よっぽど心配してくれたんだと思う。
私が逆だったら、同じ行動が取れただろうか。
きっと私への心配と不安と勇気を持って、母に訴えてくれた。
お礼ちゃんと言えてなかったよね。
「愛ちゃん、ありがとう」