都内への外出時、時間があれば立ち寄ることが多い明治神宮。
いつもは、人の多い南参道から入って御本殿まで歩き、同じルートを戻っていたのですが、ふと西参道へ抜けてみました。
こっちは、こんなに歩いている人が少ないのか!と、驚きました!
ひっそりとした奥深い森の中に迷い込んだようでした。
参道の奥には、外の世界を閉ざす静かな竹林。
冬でも緑豊かな神宮で思い浮かんだ色名が、「常磐色(ときわいろ)」。
「常磐」とは、永久不変の意。
色名の「常磐色」も、年中色褪せない常緑樹に由来する濃い緑色です。
特に、松の緑の美称。
洋色名は「エバーグリーン(ever green)」。
新旧の葉が入れ替わることで、永遠に変わらない緑の彩り…。
この日、気になった境内の掲示と「常磐色」から学んだのは、、、
■「林内に入らぬこと」■
参道脇の至る所に「林内に入らぬこと」の注意書きがあります。
広~い境内で見えている「常磐色」は、実はわずか。
境内地図や上空から見れば、よくわかります。
足を踏み入れることができず、覗くだけでは見えない緑の景色が、その奥にも広がっているということ。
十分見えているつもりで満足していると、その先は見えてこない(成長がなくなる)ということかな…。
■「冬木立」■
御苑庭園の入口設置の"苑内の見どころ"の掲示に、今の時期は「冬木立」とあったのです。
春のつつじや梅雨時の花菖蒲、秋の紅葉は言うまでもありませんが、冬枯れも見どころとは、さすがは明治神宮!!
年中見られる「常磐色」も、実は、色彩の少ない今の時期だから立ち止まったのかもしれません…。
きっと、変わらないと思っている日常も日々変わっていて、ひと際引き立つ時もあるのだと…。
参拝後は「常磐色」の木々に囲まれ、そんなことを考えながらの冬の散策。
ちょっと疲れ気味でしたが、清々しい気持ちになれました。
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