東京丸の内の三菱一号館美術館で開催中、
『ルドン-秘密の花園』展へ行ってきました。
オディロン・ルドン(1840-1916年)
~フランス象徴主義を代表する画家~
今回は、花や植物が焦点の作品展示です。
お城の食堂の装飾画の注文を受けたルドン。
約110年も非公開だった絵。
↑こちらはプリント
パステル画『グラン・ブーケ(大きな花束)』
現実の花と幻想の花と色彩が、花瓶からあふれんばかり。
最後の暗い部屋で、バックライトに照らされ、美しく浮かび上がっていました。
食堂を飾った装飾画は、オルセー美術館所蔵の15点も展示されています。
どの作品も、いいなぁ~と思いました。
↑プリントで食堂が再現された撮影可の部屋
ひと際美しいパステル画の発色「グラン・ブーケ」
ルドンの華麗な色使いは、50代半ばから。
それまでは、黒。
モチーフは、目玉や植物人間など奇怪で不気味で、主題も難解…。
病弱で不遇な少年時代。
複雑な内面の世界が、幻想的なモチーフと黒で表現されているようです。
ルドンは、黒を
大事に扱わねばならない最も本質的な色
だと…。
様々な黒顔料により、微妙な濃淡を表現した堂々たる黒。
「ルドン・ブラック」と評されます。
それが、結婚や子供の誕生などで人生一変。
鬱々とした画風も大きく変化し、色彩も豊かになっていったのです。
黒から豊かな色彩画家へ。
彼の言葉。
「私は色彩と結婚しました。」
黒から脱したルドンの夢の色。
↑『瞳を閉じて』
ルドンの青も好き
5月20日(日)まで開催中です。
さて、黒から脱して色彩と結婚したい方(?)
ぜひ気軽に、色の学びにお越しくださいね。
お知らせ
色のしくみと配色を理解してセンスアップ
ファションの配色セオリー『3色までに抑えるとまとまりよく決まる』を基に、
・色のしくみ
・色の選び方やまとめ方のコツ
・バランスのよい配色の考え方
などをお伝えします。ぜひ、気軽に学びにお越しください。
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