見てますか?
NHK朝の連続テレビ小説「わろてんか」
時は明治。
ヒロインがまだ子役の時、運命の人から、
「笑いの色は、何色か知ってるか?」
と聞かれていました。
答えに迷って、兄に相談すると、
「茶色じゃないか…?」
との答えが。
「茶らける」「茶化す」「お茶目」など、
笑いに関する言葉には「茶」の文字が多いからだと。
「へそで茶を沸かす」なんていうのもありますね。
*おかしくてたまらない、ばかばかしくて仕方がない という意味。
茶は、日本人が好んで飲んでいた焙じ茶の色。
緑茶は緑でも、湯呑みに残るのは茶渋。
お茶に含まれる成分の色だそうです。
昔も、お茶の時間はきっと楽しいひととき。
茶柱が立つと、なんだかうれしいし…。
そんなことからも、茶色と笑いがつながるのかな…?
江戸時代後半、茶色は「粋」と呼ばれる色でした。
庶民は、派手な色を着ることを禁じられていた時代。
そこで、あえて地味な茶色や鼠色のバリエーションを増やし、微妙に色を違えて楽しむ。
それを粋としていたのです。
この頃、茶が付く色名も多く生まれます。
ひいなかた(*)には、茶色だけで約80色も登場したようです。
(*)小袖類の柄見本帳。現代のファッションブック。
ファッションって、制約の中でも楽しもうとすることなんですね。
日本人には、笑いの色でもあり、粋な色!
茶色は、「地味にスゴイ!」色なのかも…?
✅検定試験ワンポイント
『四十八茶百鼠』
四十八や百は、実際の色数ではなく言葉のゴロ遊びとされています。
それほど多くの茶と鼠色があったと言う意。
お知らせ
色のしくみと配色を理解してセンスアップ
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・色のしくみ
・色の選び方やまとめ方のコツ
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