日本色彩学会の全国大会が週末に開催され、特別講演を聴講してきました。

 

『マンセル没後100年に寄せて』
Ⅰ 知られざるマンセルの人物像と業績 

   ~北畠 耀 氏~ 

Ⅱ 表色系開発の100年と最先端の課題

   大住雅之 氏

(講演の内容には関係なく…)

突然ですが、「7.5R4/15」とは、どんな色?

「7.5アール4の15」と読みます。

 

マンセルによって考案された色の表示です。

マンセルさんのお名前は、色彩学を学んだ人はご存知かと思います。

 

これまでに、世界で多くの人が、色を客観的に体系化しようと試みてきました。

 

マンセルが考えたのは、色を立体的に三次元で表すシステム。

色を色名ではなく、ある尺度に基づき記号や数字で表し、分類し、体系化したものです。

 

マンセルシステムは、現在修正されて世界中に普及しています。

日本のJISにも採用されています。

 

アルバート・H・マンセル(1858-1918)
~アメリカの画家、美術教育者~

画家としての作品は、肖像画と海や船の絵が数点残っているだけです。

言いつたえによると、彼が40歳になった1898年の夏のある日、夕日に映える美しい景色を写生しながら、刻々と変わる色に鉛筆が追いつかず、色を記号で表すことを思いついたという。   

「色彩心理学入門-ニュートンとゲーテの流れを追って」より 大山正著

記号や数字を使い、色を立体で表現する研究を始めたマンセルさん。
色彩日記や詳細な研究記録を残していたようです。

 

その後、記号を使って描いた画家がいたかはわかりませんが…。

こうして、今日では、言葉を使わずに客観的に色を伝えることができるんですね。

 

さて、タイトルの答えは…。

(JIS 安全色彩の赤の基準色)

※赤の基準色は、2018年より8.75R5/12へ変更

こんな赤でした。上矢印

 

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