東京の国立新美術館で開催中の『ミュシャ展』へ行ってきました。

 

 

アルフォンス・ミュシャ(1860年~1939年)
アール・ヌーヴォーを代表するイラストレーター、画家。

 

ミュシャの出世作ポスター『ジスモンダ』 。

 

画家としての仕事もなく、パリの工房で働いていた34歳のミュシャ。

 

クリスマス休暇中にひとり工房にいたミュシャに、突然舞い込んだ仕事。

正月公演に間に合わせるため急を要した大女優サラ・ベルナールの舞台ポスター。

 

このポスターが、パリの街中で話題となり、一躍時の人に!

 

華麗な曲線や草花が、主題の女性を彩る人気のポスター作品。

黄褐色や灰色を加えた中間色を多く使う色合いが、柔らか。
その穏やかさが好きです。

 

今回の展示の目玉は、画家としての大作『スラヴ叙事詩』

50歳で故郷チェコに帰り、16年をかけて完成させた20作。

 

まず驚くのが、その大きさ。
最大6x8mの絵画が20枚。圧倒されます。

 

遠くから観て、近くで観て…。
角度を変えて…。

 

アール・ヌーヴォーのポスターの装飾花や女性とは全く異なるリアリティ。

 

描いたのは、祖国チェコと紛争に苦しむスラブ地域への想い。

戦いの虚しさ。そして、民族の誇りや願い。

それが、色や光、民の目線に込められて伝わってきます。

 

その凄みは、私の言葉や写真ではお伝えできない…。ショボーン

混むには理由がある訳ですね!

 

下矢印色彩で表現されたこちらの1枚。

20枚の最後を飾る「スラブ民族の賛歌」。(写真撮影可能)

青、赤、黒、黄の4帯に表現した独立を遂げるまでの人々の苦悩と栄光。

 

右上に描かれた虹。
歴史は、虹のように
見る方角や時間によって消えたり、色が見えたり…。
私は、そんなメッセージを感じました。

 

チェックさて、これから行く方へのおすすめ情報。

その1
入館後は、『スラヴ叙事詩』に感動する前に一番奥の映像コーナーへ!
歴史や汎スラヴ主義に詳しくない私のような人へ

13分の映像を見てから鑑賞することを強く、強くお勧めします。

 

その2
お見逃しなく! 草間彌生さんの屋外展示作品の巨大かぼちゃ
5月22日迄、同館で開催中の『草間彌生 わが永遠の魂』展。

チケットがなくても、誰でも鑑賞できます。

乃木坂側のチケット売り場奥にあるので、六本木から来る人はお忘れなく。

 

その3
ミュシャ展公式図録』は、Amazonなどで購入できます!
重たい思いをして持ち帰らなくてすむし、レジでの長蛇の列も避けられます。

 

 

今後、混雑が予想されているようです。

観たい方は、お早めに。

 

東京の国立新美術館で、6月5日(月)まで開催されます。

 

 

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