この時期、装いでよく見かける

ようになるのがワインカラー。

 

なぜ、秋になるとワインカラーの服
を選びたくなるのか…?

 

春夏には、何となく季節外れな気が
します。

 

この疑問を、色の視点であれこれと
考えてみました。

ワインに由来する代表的な色は、
明るい順にワインレッド、ボルドー、
バーガンディ。

 

赤ワインワインレッドは、こい紫みの赤。

 

赤ワインボルドーは、フランスのボルドー

産の赤ワインの色で、ごく暗い赤。

 

赤ワインバーガンディは、フランス東部の
ブルゴーニュワインの色。
英色名で、ごく暗い紫みの赤。
仏色名は、そのままブルゴーニュ。

 

いずれも、赤紫から赤にかけての
ダークやディープなトーンの色。

 

このトーン(明暗、濃淡、強弱など
の色の性格)が、私たちが持つ秋の
イメージと重なっています。

 

例えば、「深い」「濃い」
「大人っぽい」など。

 

また、赤紫や赤は「個性が強い」
とか「身につけると派手」という
先入観を持つ人が多い色。
ハイヒール

 

これを「色のステレオタイプ」と
言います。

 

赤紫や赤に黒を加えたワインカラー
なら、暗めの色合いが多くなる秋の
装いに取り入れやすくなるようです。

 

色の名前にも関係ありそうです。

 

夏の冷たいビールから、常温で飲む
赤ワインが美味しいと思うのが秋。

 

「複雑、深み、熟成」という味の
イメージと色も合っています。
赤ワイン

 

ワインの原料となる葡萄の実の色や
収穫時期も、秋と重なりますね。
ぶどう

 

色の名前に、旬の食物や見頃の植物
が含まれていると、人はその色にも
季節を意識するようです。

 

ワインカラーは、色のトーンも、
色みも、色の名前からも秋を連想

させる色なのでした。

 

秋といえば、ボジョレーヌーボー。

 

秋にワインカラーの装いが増える
理由は、ボジョレー解禁とも関係
あるのかも…?