こんにちは^^
艶心(ツヤゴコロ)カウンセラーの佳子(ヨシコ)です。
誰しも大切にしているものってありますよね。
その中ても命は最も大切。
だと私はずーっと思っていました。
でも、
命より守りたいもの。
そういうものを持っているのが人(ヒト)なんだと
ようやく分かってきました。
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ピタリと薬局にこなくなった患者さんがいます。
心療内科に20年以上通う統合失調症の男性でした。
私が出会った頃は
お母様が付き添っての来局。
何年もお母様とご一緒でした。
しかし、お母様もお年を召し、
一緒の来局が難しくなったのでしょう。
お一人で来るようになりました。
よくおしゃべりするようにもなりました。
趣味の写真を見せてくれたり、
英語がお好きだったのか
英語の格言を教えて下さったり。
医師を信頼し
真面目にキチッと通って来る方でした。
何年もその状態が続く中、
病状は行ったり来たりの繰り返し。
幻聴の話をする時は
ひどく苦しく怖いお顔をするのですが、
別れ際には
「先生、また来週!」
と言って 手をかざし、
ニコッと笑顔で帰ります。
一昨年のことです。
その方がピタッと来なくなりました。
あれほど真面目に通っていた方がどうしたのだろう…とスタッフ一同、心配しておりました。
急に来なくなる半年くらい前から
薬もどんどん増えていて、
その割に症状の改善も見られないことに
これは良い状態ではないと
服薬状況について
よくよく確認してはいました。
でも、都合の悪いことはスルーします。
いつも肝心なところは聞けませんでした。
そんな矢先のことでした。
しばらく来局ないまま
半年程経ったある日、
別人になってしまったか!?
という風貌(ふうぼう)で薬局に現れたのです。
太っていた身体は痩せ細り、
でも、お腹だけは貧困層の子どものように出ているのです。
これはかなりの低栄養状態!?
腹水が溜まってる!?
何があったのか伺っても
急に倒れて入院していた。
でも、嫌だから逃げてきた。
としか答えてくれません。
その方は、医師を信頼していたので
医師には全てを話してくれることを願っていました。
その状態から1年。
ジワジワと弱っていくのが分かりました。
なぜ、医師は入院を勧めないのかと疑問でした(勧めていたかもしれませんが)。
私自身は、何度も再検査と入院をお勧めしていたのです。
ある時
保健師さんが一緒に来局されました。
私は、低栄養の方にお勧めのドリンクサンプルをお渡しすると、
帰り際、保健師さんがその方に、
「あなたには、ちゃんと心配してくれる人たちがいるじゃない。自分を大切にして」と。
それから暫く
痩せ細った身体は回復することなく
入院もせず
心療内科通院と薬局での投薬が続きました。
薬はもう
鉄剤と胃薬だけ。
この薬だけの為に
1週間1回
体力の落ち切った身体にムチ打って
何の為に通院するのだろう…
もう疑問しかありませんでした。
《続く》
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《本日の闇を光に変える心の処方箋》
あなたの守りたいもの、
大切なものは何でしょう。
そこをまず今の私が知ってあげること。