坂本龍一「音を視る 時を聴く」
「邯鄲」の朗読と映像、空間、音楽、音響…
生きるということや時間に、静かに静かに向き合う。
巨大なスクリーンと水盤の前に、一日中座っていたいと思った。
どの作品も、どの部屋も、なんという音質の素晴らしさよ!
当たり前かもしれない、坂本龍一だもの。
ある部屋では、入った時には音を感じないが、黒い壁に抜いたいくつもの窓のような画面から映像が流れ、壁に耳を寄せると、そこから聴こえてくる自然な音に、一瞬で映像の中の空間に自分が移動していることに気付く。
もう一度行きたい。行かねばならない。
こんな素晴らしい展示、常設であって欲しい。