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総合病院⑤
細胞診の結果を聞きに行く。
09:30予約。
子どもたちを保育園へ送り、電車とバスを乗り継いで病院へ向かう。
スマホ片手に調べまくる。
【実際に乳がんだった人は5%】
そんな記事を見つける。
よし、大丈夫。
まだ若いもん。
わたしはきっと残りの95%に入る。
大丈夫。
そう自分に言い聞かせる。
でもなんとなくの予感が当たってしまう。
病院に着くと今日はすぐに呼ばれる。
👨⚕『やはり乳がんでした。非浸潤癌だが、一部に浸潤がみられるかも。
どちらにせよ、右胸は全摘することになります。
手術しましょう。』
そう言って先生は早々手術スケジュールを話し始める。
え?待ってよ。
乳がん?
誰が?
え?
わたし乳がんなの?
がんになっちゃったの?
👨⚕『うちの病院なら年内すぐ手術して、8日位で退院して、年明けには仕事に行けるよ。』
え?8日も入院するの?
子どもたちいるから無理だよ?
クリスマスは?
なんで?
なんでわたしなの?
まさか自分が乳がんと診断されるなんて思ってなかったから、言われるがままこの病院に来たけど、本当はすごく通いづらい。
入院中のこと考えたら、近所の総合病院で手術をしたい。
そう伝えると
👨⚕『わかりました。乳腺外科部長宛に紹介状書きますね。予約も入れておきます。もし断られたり、手術がだいぶ先になるようなら、こちらに戻ることもできますからね。どうなったか直接顔見て聞きたいからまた来週うちの予約も入れておくね。』
最後まで優しい先生だった。
紹介状を待ってる間、涙がこぼれないように上を向く。
大丈夫、大丈夫。
自分に言い聞かせる。
泣いたらいけない。
泣いたって変わらない。
この日はちょうど息子が通院があり、急いでいた。
だからあまり落ち込まずに済んだ。
12月4日、わたしはがん患者になった。
診察代💴380-