『なんぞころびやおき 地球慕情篇』⑳ | 『さいはひよいち』日本古来の人生観 常の理三つ子の魂 島根半島は勾玉宝船 山陰(島根鳥取)はたまをろち瑤大蛇 あれかし山の峠杣一日・著

『さいはひよいち』日本古来の人生観 常の理三つ子の魂 島根半島は勾玉宝船 山陰(島根鳥取)はたまをろち瑤大蛇 あれかし山の峠杣一日・著

島根県松江市東出雲町、あれかし山の峠杣一日です。
島根半島(島根島)は勾玉宝船、山陰(東方鳥取瑠璃光藥師少彦名神、西方島根極樂阿弥陀大国主神)は瑤大蛇(たまをろち)。常の理(とはのことわり)あれかし大明神鎮まる意宇の古都から常の親子(085)の物語を書いてゐます。


『なんぞころびやおき 地球慕情篇』


峠杣一日・著

奇々怪々(ききくわいくわい)、萬把党(まんぱたう)現る!

このところ、世間を震撼(しんかん)させてゐる謎の一団。

すぱっところり。
すぱっところり。

「あんた、もう首がもげてんだよ!
死んでんだよ!」

と言はれて漸(やうや)く御陀仏(おだぶつ)した者もあった程に、皆鮮(あざ)やかに首を刎(は)ねられてゐた。

無論、萬把党の首領(しゅりゃう)は兇興翁(きょうきょうをう)。

そして演説(えんぜつ)を打(ぶ)つ梟男(ふくろふをとこ)、兇薬(きょうやく)の姿があった。

「同志諸君!
彼奴等(きゃつら)に天誅(てんちゅう)を!」

「萬把(まんぱ)!」(さうだ!)

満身(まんしん)で同調(どうてう)する盟友(めいいう)達が、叫ぶ。

萬把は萬%で、よろづパーセント。

須く(すべからく・当然)斯(か)くあるべしの意らしい。

「天祐(てんいう)、我等にこそあり!」

「萬々把(まんまんぱ)!」(全くもって!)

「いざゆくぞ!
彼奴等(あやつら)をこの地上から、一人残らず消し去るのだ!」

「萬把!」
「萬把!」
「萬々把!」

秘密のアジトから、闇夜(やみよ)の鉄砲(てっぱう)の如(ごと)くに飛び出す黒衣(こくい)の一団。

しかし、標的(へうてき)はいとも容易(たやす)く見つかるのである。


【よいこのみんなの合言葉を唱へよう♪】

〽️
いやさかえ
いのちいやちこ
さいはひよいち
まほらとこいは
みつのたま

南無あれかし大明神
南無あれかし大明神
南無あれかし大明神

つづく。