『なんぞころびやおき 大極楽本尊郷篇』⑱ | 『さいはひよいち』日本古来の人生観 常の理三つ子の魂 島根半島は勾玉宝船 山陰(島根鳥取)はたまをろち瑤大蛇 あれかし山の峠杣一日・著

『さいはひよいち』日本古来の人生観 常の理三つ子の魂 島根半島は勾玉宝船 山陰(島根鳥取)はたまをろち瑤大蛇 あれかし山の峠杣一日・著

島根県松江市東出雲町、あれかし山の峠杣一日です。
島根半島(島根島)は勾玉宝船、山陰(東方鳥取瑠璃光藥師少彦名神、西方島根極樂阿弥陀大国主神)は瑤大蛇(たまをろち)。常の理(とはのことわり)あれかし大明神鎮まる意宇の古都から常の親子(085)の物語を書いてゐます。


『なんぞころびやおき 大極楽本尊郷篇』



峠杣一日・著

「本っ当(ほんっと)、忌(い)まゝゝしい連中(れんちゅう)ねっ!」

「とっとゝ、一匹残らず死に絶(た)えいっ!」

迷妄宝船(めいまうたからぶね)は迷妄爆弾否800(めいまうばくだんいなはっぴゃく)と迷妄俵弾(めいまうたはらだん)の集中砲火(しふちゅうはうくわ)を、大骨肉六地蔵(だいこつにくろくぢざう)に浴びせ掛ける。

蓮権現転何(はちすごんげんころびなんぞ)一行(いっかう)にとっては地獄の地蔵(ぢごくのぢざう)であったが、如何(いかん)とも石像(せきざう)の身では何時迄(いつまで)もは持ち堪(こた)へられない。

やがて六体の大骨肉地蔵(だいこつにくぢざう)の手足はもげ落ち頭は吹き飛び、総身(そうみ)砕(くだ)けてばらゝゝに飛散(ひさん)して了(しま)った。

「様(ざま)あ石塊(いしころ)っ!」

「止(とゞ)めだっ!」

「永遠に死ねえっ!」

迷妄宝船(めいまうたからぶね)入魂(にふこん)の爆撃が、一行(いっかう)に襲(おそ)ひ掛かった。

万事休(ばんじきう)す!と思ひきや、爆弾は又(また)もや一行(いっかう)に届かぬまゝ、其れも爆発すらせず空中に掻(か)き消えたのであった。

「やれ、何とか間に合ったか」

と、息を切らして胡蘆駒福兵衛(ころこまのふくべゑ)の声。

おゝ、瓢箪型(へうたんがた)の迴門號(くわいもんがう)が直立して月虹の水(げっこうのみづ)の噴水(ふんすい)となり、月虹防壁(げっこうバリアー)で一行(いっかう)を護(まも)ってゐるのだ。

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つゞく。