ココロとカラダについて探求するに従い、浮かび上がって来た
キーワードは「罪悪感」でした。
親が子供を叱るときなど、意識せずとも、この「罪悪感」を子供に
抱かせる事によって、よろしくない子供の言動を止めさせようと
したりしがちではないでしょうか。
そのような事をする子は「悪い子」だというわけです。
意識的な場合だと「悪い子は死んだら地獄に行く」と
言い聞かせたり、昔は「バチが当たる」なんてことは
普通に誰もが言っていたりと、
私たち多くの中には、
「悪い人間であってはならない」という思考が根付いていると
思うのですが、
自分の周囲の人が皆、病気だったり、何かの理由で苦しんでいる
時に、自分だけ幸せな状態だと「罪悪感」を感じてしまうという
シチュエーションが、ココロやカラダの不調に繋がるというケースが
とても多いと感じるようになりました。
人は自分が苦しい時には、他人の幸福を喜べなかったり、
妬ましい気持ちを抱いてしまったりする事もあると思いますが、
子供の時、お母さんがイライラしているとき、宿題しないで
楽しく遊んでいたりすると、お母さんに大きな声で
「宿題やりなさい!!」とカミナリを落とされた経験などで、
「ハッピーじゃない人の前でハッピーでいると怒りをぶつけられる」
という事を学んでしまうのではないでしょうか。
そして、イライラしているお母さんは、楽しく遊んでいたら怒って、
やりたくない宿題を辛いのを我慢して苦しくやると怒らなくなるの
ですから、「ハッピーだと悪い子、ハッピーじゃないと良い子」
そのような条件付けがされて、
大人になってからも、ハッピーでいるとなんだか落ち着かない、
「罪悪感」が湧いてしまうって事になってしまうのは
当然だと思えたのでした。
なので、特に周囲の人が辛そうなときは、
自分がハッピーだと思われるのが怖い、
その無意識の自己防衛の働きで、
メンタルが落ち込んだ状態になってしまったり、
身体に不調が出て、そしてそれを他者に見せる事で、
「私は幸せではないので、怒りを向けないで下さい」と。
私自身も、心身の不調が出ていた時には全く自覚がなかったのですが、
振り返ってみると、そのような奥底の恐れがあったと実感するのです。
そして自分が進みたい道を進もうとするときも
その恐れが反応するのを感じます。
「幸せになるのが怖い」
「幸せ過ぎて怖い」
などど言いますが、
その深層心理を掘り起こしていくと、そこには理由があるのだと
実感するのです。