16日。
パパさんも私も休みだった。
BIBIの朝の様子は変わり無く見えた。
ベランダの窓を開けたら、
出たのか、
近くまで来たけど出なかったのか、
近くまでも来なかったのか、
もう忘れてしまったけど、いつも通り起きてきて、特に違和感はなかった。
ちゅーるに混ぜた朝の薬を拒否する
上顎に塗りつけて無理矢理飲ませる。
ビビコは基本的に朝ゴハンを食べない。
「にゅうにゅう飲む?」って牛乳を少し出したら、全部飲んだ。
ビビコは牛乳が好き
欲しい時は、牛乳を出そうとしてる時からジッと見てくるので分かる。
わんこに牛乳はNG(乳糖を消化出来ないので下痢する)とか言われるけど、
ヤギミルクやワンコ用はウチでは誰も飲まないし、
おなかこわしたこともないので、少量あげます。
私、カフェオレが好きなので牛乳を使うのだけど、
それでむしろ私だけがおなかゆるくなりがち。。。
お昼前に、やっと酸素発生器が届いた。
前日届くと思ったのに届かず(でもお昼には営業所に届いてたみたい)、
なら朝イチだなと思ったのに、
待ってるものはいつまでも持って来ないよね~。。。
BIBIはいつもと変わらない様子で、行動してた。
一瞬、開口呼吸?と思ったのが、この朝一度あった。
あふっ、としたから、
ハッ!として顔を見たら目が合って、
すぐ止めたので、気のせい?と思ったんだけど。。。
多分、開口呼吸だった。
酸素発生器、すぐに開封して、電源入れてみる。
。。。考えてみたら、使い勝手もよく分からない
安いし、使い物になるのか分からないけど、
ペットに使ってる人のレビューが多く、評価も良かった。
あっちこっち動いてるのにケージに入れるのも可哀想かな~?と、
BIBIを呼んで、
最初は酸素マスクを顔に近づけてみたりした。
BIBIは、なんじゃこりゃ、な顔してた。
ビニールをかけただけのケージにチューブを差し込み、
BIBIに入ってもらって、空気溜まってんのかなぁ?とかやってたら、
母がBIBIのお見舞いに来た。
もう1回元気になるんだよ~、と声をかけて、
ケージの中のBIBIを撫でていた。
母が来て、興奮でドタバタ走り回るJUJUに、
なんか朝からイライラしてるパパさんが、静かにしなさい、と怒ってて
実は前の日から、ヤバいんじゃないかと心配していたらしい。
母が気を遣って、JUJUを連れて帰った。
気のせいかなと思うほど聞こえないくらいのかすかな声で、
『くぅ。。。』と、2回言った。
それでもなんでマズイと思わなかったのか?
病院に行こうとしなかったのか?
かかりつけが休診日だったから?
まだビニールを固定してないけど、暑いかな?
でも、あんまり隙間作ったら酸素が溜まらんし、難しいんだな~。。。
加減も分からんな~。。。
これがBIBIの最後の写真。。。14:30頃。
なんとなく、トイレシートも敷けて、動けるサイズが良いと思ってたけど、
短時間入れるだけなら、
小さめの簡易酸素室を買った方が、結局良さそうかな~。
そもそも、どの程度の時間入った方が良いとかも知らんしな。
温度管理、湿度管理とかも、思ったより大変なんだな~。
↑これはレンタルでも(自動で?)出来ないようなことを先生が言ってた。
とりあえずすぐ代わりに出来る小さいもの。。。
バリケン?
ピクニックバスケット?
カートのカゴなら嫌がらんかな?
と、このBIBIの前で寝転んで、BIBIを見ながら考えてたら、
体がだるくなって動けなくなった。
頭も痛くなって、知らないうちに寝てしまってた。。。
私が知る限り、お水はたくさん飲んでたな~。
利尿剤飲んでたから?
夕方、5時半。
近所の病院で点滴でもしてもらわんと、コイツ今日シぬぞ!と、
パパさんに怒鳴られて起きて。。。
訳が分からず、シぬシぬ言うなー!と
なんでそんな縁起でもないことを言うんだ、と腹を立てながら起きた。
けど、そんな言うなら、と
前に診てもらってた近所の病院に、
(お盆だし)診察してるか聞いてみようとスマホを手に取った。
。。。ら、母からの着信が入ってて、
JUJUのお迎えの催促だったので、
病院に行く前に、と、下階の母の家からJUJUを連れて帰ってきた。
母の家の玄関内で靴を脱がずにJUJUが出てくるのを待って、
戻るまで5分かそこら。
帰ってきたJUJUは、私が靴を脱いでる間に
一目散にBIBIのそばに行き、
体をべったりくっつけて、ただいま~♪をしてた。
BIBIが立ったままうな垂れていたので、
困ってると思って、
あ~、(JUJU、)ダメダメ、とBIBIを抱き上げた。
BIBIが腕から滑りそうになったので、
ぉおお!と、落とさないように抱き直そうとした時、
お手々を2回バタつかせた。
ちょろっとおしっこが出た。
「あぁ、ゴメンゴメン、トイレに行きたかったと?」と、
トイレに連れて行こうとした時に、またちょっと失禁したので、
トイレシートを当て、
そこで初めて、おかしいかも、と焦り始め、
チカラが入らないBIBIを抱き抱えたまま病院に電話した。
今日は診察してるか、緊急で診て欲しい仔がいるのですぐ行きます、と
話してる最中に涙がボロボロ出て泣き始めたのは覚えてる。
これが17:44。29秒で切ってる。
パパさんが連れて行くからとドアを開けたらちょうど、
警報が出たほどの土砂降りの雨が降り始め、
すでに号泣しながら、
「傘、傘。傘がないとBIBIが濡れる。。。」と傘を取ってもらい。。。
(結局使ってないのだけどね。)
もう私の言動がおかしい。。。
後部座席に乗り込み、出発してすぐに大量の失禁があった。
その時初めて、ずっと抱き抱えていたBIBIの顔をやっと見て、
鼻先に指を当て、
「息してない。もう息してないかも。」と言ったのも覚えてる。
パパさんはそれでも「心マしろ!」とか言いながら車を走らせ、
ウチから1kmとない病院に到着。
駐車場に入ってそのまま先に行けと言われ。。。
もう今さら入ってどうするんだと思ったけど、
洋服はおしっこで丸く大きく濡れ、
土砂降りの中ずぶ濡れで、
マスクもせずに号泣しながら入っていき、
さっき電話したんですが。。。と言ったら、
奥から看護師さんが飛び出してきて、
BIBIを受け取ろうと伸ばした腕に、
ちょっと渡したくない気持ちもありながら、
「もう息してないかも。。。」と泣きながら預けた。
急いで奥の処置室に連れて行かれた。
私は診察室に留まり、泣くばかりだった。
しばらくしてカルテを手にした看護師さんに、
「この仔はBIBIちゃんですかね~?」と聞かれ、
そういえば電話でも受付でも名乗るのを忘れてて、
後から入ってきたパパさんが名乗ったんだろうと思ったけど、
あとで聞いてみたら、名乗ってない、って。
覚えてたのかな。。。?
さらにしばらくして奥から先生に、
「○○さ~ん、いつからこの状態~?」と声をかけられて、
奥へ進む。
看護師さんが、電話があったのが15分前です、と先生に告げた。
治療台の上で、
チューブやらなんやらつけて寝かされているBIBIの顔を撫でた。
先生の心マを見て、
そんな痛そうなことしなくて良い、と思いながら、
機械の数値を見たら動いてるし、どんな状態か分からず、
もしかして帰ってくる?。。。と一瞬思った。
けど、すぐに。。。
BIBIの顔を撫でながら、
「帰ってこないですか?」と聞いたら、
「もう無理ですね」と先生の手が止まり、
チューブなどを外されたBIBIを受け取った。
この仔は心臓悪かったでしょ?と聞かれたので、
(病院変えてすみません、とも謝り)経緯を話し、
最初に酸素室に入れたら良かったんでしょうか、と聞いた。
「そういうことでもない」と、言われた。
パパさんは、待合室に居た2組の方に頭を下げて、
そのままそこで待っていた。
2組のわんこが同時に、きゅんきゅん、と突然泣き出したそう。
多分、先生が手を止めた時。。。
待ってた飼主さんたちにも頭を下げて、
BIBIが濡れないようにして車に乗り込んだ。
看護師さんが傘を貸してくれようとしたけど、断った。
帰り道もまだ土砂降りだった。
帰りついた途端に止んだ。
18:00だった。
私はずっとBIBIを腕に抱いていたけど、
息を引き取ったのがいつだったのか分からなかった。
JUJUが帰ってくるのを待ってたんだな~と思った。
火葬が終わったあとに初めて聞いたけど、
私がBIBIの前で寝てる間に、
暑そうだったから、と、パパさんがケージから出したらしい。
そのあとは息が荒くハァハァしてて、よろよろしながら動き回ってたらしく。。。
(いや、ここで起こしてくれれば良かったのに。。。でも声はかけたらしい。。。
この間のBIBIの様子をもっと聞こうとしたけど、思い出したくないみたいで、これ以上は教えてくれなかった。)
パパさんは病院から帰ってから
「何も食べてない。。。ひもじかろー」と泣いていた。
パパさんはヤバイんじゃないかと心配しながら、
BIBIがしっかり食べるようにと、
BIBIが好きなゴハンを早めに作っていて。
なのに私が呑気に寝てたので、腹が立って怒鳴ったんだろうね