妄想blです


*n*

「んっ、あ、じゅ……んく……も……」

「っ……はぁ…………かず、イ く……?」

「んっ…………あ、あ、…………イ っ……くっっ」

「…………っっ」




はぁはぁと整わない息のまま じゅんくんを見上げる


「んっ」


ちゅっと キ ス をして、僕の中から抜けると
自分と僕の ゴ ム を 外して 後始末をしてくれる

それをぼんやり見ながら、またベッドに戻ってくるのを待って背中を向ける


後ろから ぎゅっと抱き込まれて 僕のお腹にまわってきた じゅんくんの手が僕の手をとって……


カシャン……


何かを手首にはめた




「これ……なに?」

「んー、バングル」

「バングル……」




自分の手首に はまったそれをまじまじと見る

細身で……シルバーの真ん中に黄色の石が入ってて……キレイ




「それさぁ、誕プレ」

「えっ??誕プレ?」

「そ、上手く……作れなくて……遅くなった」

「手作りなの?」

「うん、隣のクラスの田辺さんのバイト先がそういうお店で……最初は頼むつもりだったんだけど、作れるって聞いて……店長さんに教えてもらってた、つい……凝りすぎて、だから……2ヶ月遅れ……」




それで、田辺さんと歩いてたの……?
つき合ってるとかじゃ……なくて?

確かに今年は誕プレ貰えてなくて、誕プレのやりとりなんて毎年のことなのにどうしてかなって思ってたけど

作ってくれてたなんて……

外して見ると、手作り感なんて全くなくてお店で買ったものみたいだ


内側に『K+J=∞』と刻印がある

……これ、懐かしい

ちっちゃい頃、じゅんくんとよくやってた暗号ごっこ


K+J……僕とじゅんくん……?

=∞………イコール 無限大……?

無限大……無限……Infinity……

あ、インフィニティリングとかあったよね……

永遠の愛……なんてね///?


深読みしすぎちゃった///

あっ///僕らの友情が無限……的なこと?

そんなことを考えながらまたバングルをはめて自分の腕に元からあるみたいに馴染むそれを眺める





「じゅんくん、ありがとう」

「うん、似合うよ」

「そう?嬉しい」

「ずっと……着けてて」

「……ずっと?」

「そう……ずっと」





肩越しに キ ス をして

そのまま向き合って、じゅんくんの腕に包まれる



ずっと……なんて言ったら、僕また深読みしちゃうよ……?



……なんて///

ずっと、友だち……ってことだよね

ちゃんと……わかってるもん



でも……今だけいいかな

じゅんくんの頬をするっと撫でて包むと
僕は無限に好きだよって気持ちを込めて…………

キ ス をした