妄想blです

再掲です



*o*

はじめてそれを知ったみたいに夢中になって キ スをする

立ってるのもやっとな様子で 俺に寄りかかってくる二宮が可愛くて、いとおしささえ感じてくる



もう一度……欲して、唇を寄せようとした時


「にの、どした?」


背後から櫻井さんの声が聞こえて、すっと身体を離した




「あ、しょおしゃん……」

「酔いがまわったみたいです」

「ああ、それはお手間をとらせてしまって、ほら、にの、おいで」

「ん……」

「もうお開きだから、タクシーもう来るから」

「ん……」




俺から離れて 櫻井さんに甘えるように寄りかかる二宮がこちらをチラッと見てくる

さっきまで俺が 好 きにしてた 唇 が少しテカってて エ ロい

そんな顔して、また櫻井さんの胸に顔を擦りつけて

なんだよ、さっきまで俺に好きにされてたくせに……




「大野さーん、タクシー来ましたよー」

「じゃ、二宮せんせ……また、ね」




潤の声がして、時間切れかと仕方なく挨拶すると、真っ赤な顔をしてこっちを見てくる

…………やっぱ可愛い

軽く手をあげて もう一度二宮を見ると
また櫻井さんの胸に顔をくっつけてしまっていて苦笑した



「フフ……」

「大野さん?どうしたの?」

潤が不思議そうに聞いてくる

「ん?いや、なんでもない」




もうすぐ撮影がはじまる

そうしたらまた、会えることもあるだろうなんて
会ったばかりの人間のことがどうしてここまで気になるのか




「二宮先生、あんましゃべんなかったね」

「……ん」

「もっと、『うわぁ、大野智だ』って感じかなって思ってたのに」

「……うん」



「おかしいなぁ、ファンじゃなかったのかな」なんて言ってる潤には教えてやんないけど

あいつ、やっぱ俺のこと……きっと好きだよ

そんな変な確信だけはあった





(2022.8.7投稿)