夏帽子 | ryo's happy days

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思い切り人生を楽しむこと。これが全ての私。

私が倒れた原因究明のため内科に行きました。頭は全く異常なしだったから

今度は内科。で、週末は心臓血管まで調べることになる。

さて、今日はタクシーから降りてビルの中をノルディックでクリニックまで

歩きました。痛みはまだまだ取れないというより「痛い」

でも頑張りました。まるで鎧みたいなコルセットしてるからもはや限界!という頃

家路に辿り着きました。さて、今日はお家弁当。わかめとお豆腐の味噌汁が美味!ポエム「cocoringの部屋」

 夏帽を片手でおさえ杖をつく

連載小説「幸せのパズル2」20

 IO倶楽部の定例会はいつも佐知子の家だ。議題は今のところ畑のことだ。畑の近くの家には井戸があり、そこからわけてもらっている水代とか僅かでも収穫した野菜は、近くにある子供が一人でも行ける「子供食堂」に寄付しようとか、さまざまな話をしながら佐知子の家に集まり四人で飲んだ。と言っても最近は缶ビールがそこそこ空く程度である。大野家に嫁いだ佐知子の娘の里沙が背中に赤ん坊をくくりつけて、あれこれと働いてくれている。

「子供が生まれてさ、やっと親、いやいや私のありがたみがわかった見たいよ」

 カナエの耳元で佐知子がクスッと笑った。

「良かった良かった、里沙ちゃんは好きな輝喜と結ばれるし、佐知子は幸せ者よ。みんなに大事にされてるし」

 今回は色々と話が出た。恭一はやっと車を破棄する決心が付いたと言う。

「ゴルフもさ、老人が多くなって博多駅からゴルフ場まで隔週でシャトルバスが出ることになったよ。俺はまだまだ運転したいけど、シニアの運転を危険とみなす輩も多いしなぁ」

 そう言いながらチラリとカナエを見た。

「俺もモーター付きの三輪自転車にしようかって思ってるよ。大きな籠が付いた買い物に便利なのにすれば畑仕事の役にも立つしね」

 佐知子の拍手に釣られてみんなが拍手した。

「前向き志向で行こう!」と奇声をあげてた頃合いを見計らうように輝喜がやってきた。

 

「今日は僕の話を聞いて頂こうと思って」

そういうと右手に抱えた青い表紙のファイルを開く。

「僕、勉強しました」

 一同が無言で輝喜の方を向く。

「また、夢のような話でもしに来たか、なんて思わないでください」

 言いながら配ったA4用紙が数枚、綴られた冒頭に書かれた言葉に釘付けになった。