今朝、起きたとき痛みが減った〜と感じた。骨折から丸々2週間、午後になっても
激痛は走らない。素人考えだが、きっと骨が少しつながってきたんだと思う。
この2週間、どんなに食欲が失せても「食べれるだけ食べて」と友人が作ってくれた
3度の食事、献身的に面倒見てくれた友人に感謝です。美味しいものを食べて、眠って、と
これが1番ですね。もし、これが老夫婦だったり一人暮らしだったりすれば、即入院となり
ここまでの復活は得られてないかも、、。友人には感謝しかない。
友人より送られてきた採れたてのジャガイモでスープを、、。美味!
美味なるやじゃがいもスープのまろやかさ
連続小説「幸せのパズル2」その12
夜になり、ごく当たり前の不安がカナエの胸を半分以上まるで分厚い雲が広がるように塞がってきた。
「ねぇ、大丈夫と思う?」
カナエの不安そうな物言いに佐知子は電話の向こうであっけらかんとしている。
「何が」
「だって、一応、海星は私を騙してお金を取ろうとした子だよ」
「二日も食べてなければついふらふらとそんな気を起こしても仕方ないと思うよ。って言うかその相手がカナエだったからさぁ」
「えっ、何で」
「だって、カナエのお人よしは顔に出てるもん、いかにもこの人なら助けてくれるって思ったのよ」
「でも、一応、オレオレ詐欺をしようとしたんだよね」
「そうよ、悪事に手を染めようとしてカナエから諭されたこと、そして、詐欺とわかっていながら五千円を握らさせてくれた。私はそのときの海星の気持ちを思うと堪らないよ。後悔は身にしみてるはず。もう決してしない、と思うよ」
「そうねぇ。信じても良いのよね」
突然、話が飛んだ。
「カナエ、鬼平犯科帳、見てないの?」
「えっ 見てるけど」
「なら分かるでしょうよ。一時は悪事に身を置いた人間が吉右衛門の演ずる鬼平の信頼を受けて真っ当な人間になるって、あれと同じじゃない、温情を受けて二度と悪事には手を染めないと誓う、おまさやそれから猫八の演じてるおやじがさぁ、良い味出してるじゃないの」
思わず頷きながらも吹き出しそうになった。佐知子の鬼平好きは筋金入りだ、何度も何度も再放送を見ている。しかし、確かにそうだわ。海星を信じよう…。