今年は物価高騰だし、我慢しようと思ったけれど、どうしても我慢できなくて

いつもの農家さんの「えんどう豆」をネットで頼みました。ささやかな贅沢です。

 さやのなかならびて愛しえんどう豆

楽しかった旅の余韻をまだ引きずりながら今日から通常に戻りリハビリに行きました。

リハビリ療法士さんに近江神宮の高い階段をつたない足取りで下る私の画像をお見せしたら

「感激ですね」と喜んでくれました。

 懸命にリハビリをした成果は確実に着いていましたね〜。療法士さんありがとう!

連載小説「幸せのパズル2」その6 

 「カナエはやっぱマメやねぇ」

 ベランダの方からの恭一の話かけに声を張り上げる。

「え、何が?」

「ベランダも綺麗にしとうね、と思ってさ。この火鉢に浮いた丸い葉っぱは一体何?」

「ああ、それ、ウオーターマッシュルーム、可愛いやろ。水だけで育つ水性植物よ」

「ほう、さすが、博識やねぇ」

 ベランダを眺める恭一に向かって話しかけながら台所で豚汁を温めていた。ジューンは少し体調を取り戻して今は恭一の腕に素直に抱かれている。結構、人見知りな癖に何故か恭一には懐いていた。今、恭一は一軒家を畳んで介護ホームに移るかどうか検討中なのだが入居先では猫を飼いたいらしく、ペットが飼えるという条件に合ったホームはなかなか無いようだ。

「カナエちゃんは良いのねぇ。こうしてジューンがいるし一人暮らしでペットがいるのといないじゃぁ全然違うよね」

「そうねぇ、でもこのままだと恭一さん、ずっと宅食のお弁当生活でしょう。掃除だって行き届かないし、ホーム住まいも考え方次第で楽しくもなると思うよ」

「そうかなぁ」

「できるだけ便利の良い私達の近くに見つければ良いよ。陣の助さんなんて介護ホーム住まいだけどまずホームにじっとしていた試し無いみたいよ。ダンスも継続してるし、地区のボランティアで花の水やりとか、ぺタンゴ大会とか」

 恭一が即座に跳ねつけた。

「俺はそんなのは好かんもん」

 テーブルに温めた豚汁を注いだお椀を置きながらカナエは呆れた声を出す。

「馬鹿やねぇ、そんなことしながら友達作って行かんと…。いつまでもゴルフは出来ないでしょ。車の運転がそろそろ出来なくなるんだから」

 このところ高齢者の運転事故が後をたたずニュースでは毎日のように高齢者ドライバーの免許返納を報じていた。

「いいよ。孤独死するから」

「何言ってるの、そういう投げやりなところがダメよ。こうして今日みたいに畑仕事したりとかさ、世間話しながら楽しく暮らすとか、そんな前向きな考えが何で出来ないのさ、本当、恭一ってグジグジしてて女々しいよ」