コーラスとジャズダンスの日。でもコロナワクチン6回目の接種からもうほぼ
一週間になろうというのに体調がすぐれないままで、今日も普通ではなく、今も
悪寒がたまにするし6回目の接種をしなければ良かったのか〜と後悔がよぎる。
昨日もミニ同窓会があったが中座した。ワクチンの副反応は毎回かなりの発熱
もあるが無事に乗り越えてきた。でも今回は本当にきつい。

水揺れる光の影や夏浅し
◎連載小説「蒼の記憶12」
「知らなかったよ」
珈琲は苦くまずかった。俊太郎は一口飲んでからまず口火を切った。
「ごめんなさい…」
「謝ることじゃないよ。だって僕は君と婚約してたわけでもないんだ。でも僕は決めていた。ひとりよがりだと言われればそれまでだけど、大学を卒業してみつきを養う自信をつけたとき必ずプロポーズしようと決めてたんだ」
「…」
「みつきだって…。俺たちの気持ちは確かに通じ合っていたと思ってたよ。違う?」
重苦しい無言の時が過ぎていく。やがてぽつりと言った。
「子どもができたんです」
一瞬で口の中がまるで砂漠のように乾涸びていた。言葉にならず絶句した。
やがて声にならぬ声がやっと出る。
「修司とはそんな仲だったのか」
みつきははっきりと否定した。
「いえ、違うの、修司さんのラクビー仲間のコンペに呼ばれて何人かで参加したんだけど、お酒飲まされて気がついたときはそんな状態になってて…。
修司は俊には黙ってて欲しいって言ったんだけど、子どもができてしまったのよ。だから、こうするしかないの。もう決めたことなの」
そこまで一気に話すとみつきは両掌に顔を埋めてしまった。指の間から滴り落ちた涙がみつきの白い手首を伝ってテーブルにぽとぽととシミを作った。
「好きなのか? 修司を…」
「もうどうでも良いことよ。ただ分かってることは子どもは産むしかない。子どもに罪はないんだもの」
「このことで修司は何と言ってるんだ」
「修司さんは以前から私のことが好きだったのよ。でも俊がいるから手を出さなかったと言ってる。俊と別にいい交わした約束がないんなら、これが俺のやり方だって言ったの。たとえ少し順番が違ったとしても俺は俺なりのアプローチをしたんだって言うの」
「みつきはそれで良いのか」