パソコンの不調で夕方になりなんとか復調しました。さて、帰宅したら「母の日」のすてきなお花のプレゼントが届きました。お花大好きな私。これからも
頑張ります。感謝です。

ジャズダンス楽しき汗でひとしきり
◎連載小説「蒼の記憶5」
バスを降りて家までの10分ほどの道を俯き加減に歩いた。
「お願いだ、俺に弁解させてくれ」
耳をふさいでも繰り返し耳朶の奥に呪文のように聴こえてくる。ラクビーでほぼ肩に埋まってしまった猪首にはほとんど似合わぬ長髪。まだ若い修司の顔がまぶたに浮かんでは散らついた。
「おい、おまえとみつきはどうなってんだ」
「どうって、別に」
「好きなんだろ? もうキスとかさぁ、やったのかよ」
「馬鹿なこというな。俺はいいとしてもみつきを冒涜するようなこと言うなよ」
「へぇ、じゃぁ、将来を誓ったりとか…」
「俺はその前に受験だ」
「そうか、そんなら俺とおまえはまだゲームが始まるまえの関係だな」
「ゲーム? いったい、何が言いたいんだ」
「おまえはこれから大学、俺は社会人さ、スタートラインは俺が先だ。少しは差がつくかもな」
修司はラグビーで大手企業の製菓会社に就職が決まっていたのだった。
だが、それは親友として喜ばしきことであり、みつきをどうのこうのというような話ではなかったのだ。俊太郎とみつきと修司、幼い頃からの友達だった。