私の宝物だ。少しずつ買いためていくうちに鉛筆も充実してきた。
今日の予定は往復2000歩のお店でお花を買うこと。夕方は息子たちとのリモート。さて、今日は暖かな春日和。余った時間は何をしようか..。

リモートで安否確認春の宵
◎連載小説「CALL」31
「ねぇ、電話をかけたことも、奥さんば見にいったことも、謝るけん、金輪際、せんて神様に誓うけん、別れるやら言わんで!」
「子どものごと駄々ばこねてから、今までいい夢見ただけでよかたいね。それが大人の遊びやんか。けじめだけはつけんとな。今日は別れの杯たい」
近藤の差し出すコップを思い切り手で払うと、焼酎が溢れて辺り一面に飛び散る。
「あぁあ、姉御肌が取り柄やったとに、美佐ちゃんらしゅうなかぁ、ほら、笑ってお別れしましょう」
空になったコップに焼酎を注ぎ美佐の掌に無理矢理握らせて、近藤は自分のコップを近づけた。カチリっと音がした。近藤が立ち去る気配を感じながらも美佐はコップを握った姿勢のまま身動き一つできずにいた。