粉雪 | ryo's happy days

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思い切り人生を楽しむこと。これが全ての私。

今日は誕生日。こうして祝うことが出来ることにまず感謝。仏壇の父母に
感謝を〜。おりしも福岡は粉雪舞う日となる、家ですき焼きでお祝いした。
 粉雪の舞う日は花をバースデェイ
連載小説「CALL」10
 今まで、努力していたことが、ばからしくなってきた。美佐よりも四歳年下で、まだ働く力も存分に残っている恒男が働かないのは鬱という訳の分からない病気のせいとはいえ、こうも長引くと単に怠け病のような気がしてくる。そんな恒男を抱えた暗い日々を、弁当屋のパートで何とか支えて暮らしてきた。背中を丸め、口を利けば死にたいだの、消えたいだの、そんなことばかりで、夜中に、たまに美佐の方から、手を伸ばしてみても、くるりと背を向けて抱いてさえくれなかった。
 そんなとき、美佐は燃えるような体を持て余しながら、隣りで寝ている恒男が恨めしく、ねぇ、ねぇ、と背中を揺り動かしてみても煩そうに無視された。