春隣 | ryo's happy days

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思い切り人生を楽しむこと。これが全ての私。

我が家は毎週2回、徹底的に掃除をするのだが、私がするのは
お仏壇とピアノのモップ掛け。その他は友人がする。70代を期して免除になった。だから掃除の日は邪魔にならぬようにひたすらパソの前だったり掃除機や拭き掃除を逃げてまわる。始めは申し訳ない、と思ってたが今は甘んじている。
 ベランダは開け放たれて春隣
連載小説「CALL」4
 美佐の日常は、そのほとんどが2LDKの部屋とベランダだけの狭いマンション暮らしだ。夫の恒男が生きているときから持ち上がっていた家の売却話は、代々の西田家が無くなることで夫が頑に反対していたが、恒男の死後、美佐は受け継いだ古い家を早急に処分し、中古ながら博多駅近くのマンションに移り住んだ。美佐が62歳の年だった。