冬帽子 | ryo's happy days

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思い切り人生を楽しむこと。これが全ての私。

昨日は長い手紙を書いた。まさか音信普通になった友人が認知症になり
私のことも忘れてしまってたなんて思いもよらなかった。全く面識のない娘さんからお手紙をいただき酷く落ち込んだ。私は突然連絡を絶った友人を薄情な人だと誤解していたのだ。昨年の夏、亡くなられたとのこと。誤解はとけないままに。
 冬帽子今年の出番なかりけり
連載小説「CALL」2
 丸一日、誰とも話さない日もある独り暮らしの寂しさの中で、たまに電話が鳴れば、それが他愛ないセールスの電話だとしても、人と喋るという行為の誘惑に負けてつい長々と勧誘の話を聞いたりもする。だから、毎夜鳴る電話が、今では、得体が知れない無言電話と分かりつつも、僅かな望みをつないで受話器を取るのだ。今夜こそは誰が取ってやるものかとCALLを数えながら、やっぱり根負けして取れば、案の定プツリと切れた。