久々の〜 | ryo's happy days

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思い切り人生を楽しむこと。これが全ての私。

今日は一日家に篭ると決めて朝風呂に入った。NAPPOは昨日コストコで買ってきた食材を駆使してランチ弁当を作っている。私はやりたいことがいっぱいあって、午前中はあっという間に過ぎた。昼から絶対に小説を書く。そして絵も描く。外は冬曇り。CDは丁度今Blue christmas。なんか良いなぁ..
かなり一生懸命描いたけど「失敗作」でもup.
冬曇りオニオンスープの湯気たちて
連載小説「虹の輪」22
 アパートに帰ると取りあえず素っ裸になり頭から冷たいシャワーを浴びた。できることなら、胸の中に突然積もった得体の知れぬ重たい塊をシャワーで洗い流してしまいたい。それほどずしりとした何かが俺を支配していた。楽しげで仲睦まじい若き日の曾太郎家族と友爺の写真…。火事…。そしてまるで屍のように暮らしている曾さん…。いったい何があったというのだろう。机に向かっても思考回路があらぬところへと飛んで集中できなくなった。祐徳稲荷のお守りがひっそりとスタンドにぶらさがっている。母が送ってくれた健康祈願のお守りだ。合格守りでないところが母らしい。母は、二浪の俺に、勉強やってる? などと神経を逆撫でするようなことは絶対に言わないが、たまに食料など送ってくると、何気なくこんなものを偲ばせているのだ。暗黙のプレッシャーだ。今も勉強が手につかない俺を見透かすようにお守り袋はスタンドの灯りに金色の彩を放っている。
 今夜はネットで受講している受験講座をスルーした。思考が空回りしている。
 予備校の夏期講習が迫っているが、友爺のことも気になるし、今となれば曾さんのこともかなり気になっていた。曾さんへの苦手意識がいつの間にか同情めいた感情へとすり替わっていた。曾さんの家族は今、どうしているのだろう。人の気配は全くない。第一、家族があればまるで世捨て人のような父親をほおっておくはずはない。俺のおやじでさえ家では胡散臭く思われながらも当たらず触らずに放置しているのだ。父親の存在なんてそんなものだ。けれど世捨て人にはさせない、たとえ疎んじていてもどこかで繋がっているものだと思う。