昨日の疲れ | ryo's happy days

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思い切り人生を楽しむこと。これが全ての私。

昨日の疲れを引きずったままです。今日はピアノのレッスンをして、ひとときの
談笑。最近、コーラスに行くたびに同じ人から「以前はもっと覇気があったじゃない。最近、痩せて弱々しく見える」などと言われてちょっと気にしている。
 何事も疲れ積もりて暮れの秋
連載小説「虹の輪」4
 潰したビール缶二〇〇個をきちんとビニール袋に入れると玄関脇の目立たない場所に置いた。これを業者に運ぶのは陽(あきら)さんと呼ばれるおじさんだ。二〇〇個で三k、三四五円の儲けになるらしい。カタバミに埋もれそうな庭の止水栓を開けて、蛇口から溢れる水で汚れた手を洗うと、首のタオルを取り、両腕から指まで丁寧に拭きあげる。腕まくりしたフラノのシャツをもとに戻しボタンを留めながら玄関口から中に向かって声をかけた。
「終わったけん、帰ります。夕方に陽さんが取りに来ますけん、しっかり金は貰ろうて下さい。少し冷えてきました。風邪を引き込まないように!」
 暗がりから擦れた声がした。
「いつもすまんなぁ」
 指で数えてもたった八文字の短い言葉はそこら辺りの空気に紛れてしまう。