午前のコーラス、午後からのジャズダンスの合間に公園でおにぎりを食べました。この公園は桜公園です。桜もみじの絨毯にしばし憩いました。

桜もみじ絨毯にして握り飯
◎連載小説「虹の輪」3
続けさまに踏みつぶすと、友爺はやっと作業を止め、前屈みになった腰に手をやり、ぐっと背を反らした。
「あと何個だ?」
俺は燃えないゴミ袋に入った空き缶を適当に揺らして、まだ形がそのままの物を取り出すと友爺の足下近くに置いた。
「凄いよ、二〇〇個がたったこれだけだ」
「何だ、もうこれだけか。ならやってしまおうか」
空き缶を潰すたび、友爺の口から白い息と「シッシッ」と掠れた声が漏れた。
それは気合いとも掛け声ともつかぬ、また怨みとも怒りともつかぬ、風に揺れときおり煌めく樹々の趣きとは異なる不機嫌この上ない不協和音を醸し出している。