お茶 | ryo's happy days

ryo's happy days

思い切り人生を楽しむこと。これが全ての私。

昔の生徒さん2人と1年ぶりに会ってお茶。
1時間半の充実した楽しい語らいでした。
生徒さんはもう還暦です。私が歳を取って当然。
音楽を共有して過ごした時間は離れていてもすぐに元に戻ることができます。
彼女らとはスクエアの「オーメンズオブラブ」や「トルース」などドラムに
合わせてノリノリの演奏でした。懐かしいなぁ
 我が家のささやかなクリスマススペース
 会えばすぐ昔のままに風冴ゆる
連載小説「虹の輪」1
  友爺(ともじい)が一心不乱で缶ビールの空き缶を踏み潰している。
 辺り一面に発酵したビールの匂いが漂っていた。
 十一月も半ば過ぎともなれば、ときおり裏庭に舞い込む風は、ぞくっとするほど冷たく背筋を撫でるというのに、友爺の額は上気してうっすらと汗が滲んでいる。
 下戸の友爺にはきっとビールの匂いがきつ過ぎるに違いない。色白の頬が酔いが廻ったように段々と赤らんでくるのを、ビールケースを椅子代わりに座ったまま黙って見ていた。
 庭は狭いのにやたら木が多いし掃除する人もいないから落葉で地面が見えないくらいだ。
 母屋の横に金属製の古い物置があり、裏から野放しの草木が薮となり覆い被さっている。
 これから寒さに向かうというのに越冬ヤブ蚊の巣になっているから、油断しているとこの時期でもヤブ蚊にやられることがある。
 だが、板塀の片隅は陽がよくあたると見えて白粉花が縦横無尽に咲き誇っており、僅かな陽だまりにシジミ蝶が飛ぶことを諦めて死んだようにじっと停まっているのが見えた。