ワクチン終了 | ryo's happy days

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思い切り人生を楽しむこと。これが全ての私。

ワクチン接種では1回、2回とも7度2分程度の熱が出て腕や節々に痛みが
出たけれど、とにかく終わってほっとしている。1度目の教訓を生かして、とにかく水分を沢山摂った。そして眠った。
 園児らの行列愛し夏帽子
連載小説「目」4
 例えばこんなことがあった。食事中に空の茶碗をわざと成子の目が届かぬ隅に置き、頃合いを見計らい大きな声で怒鳴る。
「茶碗が空になっとるのが分からんのか! ちっとは気ぃ利かせよ、この馬鹿が」
 虚勢を張ったところで、頭の回転もよくすばしこい成子に太刀打ちできぬと分かって言葉の暴力に走るようになった。いつの頃からか「この馬鹿が」という言葉が言葉の端々に付くようになっていた。浩一郎の性格を見抜いた成子が「離婚」という言葉をしばしば言い出したのは結婚して三ヶ月にも満たぬ頃だ。だが母親に「そんな世間体の悪いことは私が死んでからにしておくれ」と哀願され諦めた。それでもなんとか我慢が出来たのは子どものおかげだった。だから母が他界し、成長した息子たちがそれぞれに家庭を持って家から遠ざかると、成子にとって家庭とは忍耐のなにものでもなかったのである