今日はワクチン2回目の接種日。1回目のときは微熱が2日続いたが、2回目はどうだろう〜。ウガンダから来日した選手団のニュースを見ていたら、なんと
中に陽性者がいたとか...。はじめからこれじゃぁやりきれない。杜撰な検査での来日はやめて欲しい。

緑さすワクチン接種に出向く朝
◉連載小説「目」3
夫、浩一郎とは東京オリンピックの年に一緒になった。人に言わせれば恋愛結婚だが、成子は浩一郎に恋心など一度も持ったことはない。電車の中で一目惚れした浩一郎が人を介して交際を申し込んできたのだった。早くに父親が死に、女所帯で育った成子には男が何たるかも分からず、それから半年もせぬうちになりゆきがこうなり結婚してしまったのだ。そのことを思い出すと成子は、なぜあのとき勇気を出して断らなかったか悔やまれてならない。
浩一郎と成子には八歳という年の開きがあった。八歳くらい、年を取れば丁度釣り合いが取れる差だ。と言う人がいた。だが浩一郎と成子の間には第二次世界大戦という大きく深い溝があり、戦前生まれの浩一郎と戦後っ子の成子では天と地ほど考え方に差があった。浩一郎の価値観と成子のそれとはことごとく異なった。浩一郎にとってはあれほど望んで手に入れた成子だが、どちらかといえば跳ねっ返りの成子を馭するほどの手綱捌きの技は持ち得なかった。それでも何とか自分の意に添わぬ成子のやんちゃな性格を傲慢さで捩じ伏せようとした。