ワクチン騒動 | ryo's happy days

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思い切り人生を楽しむこと。これが全ての私。

今日、朝8時30分からスマホ3台で「ワクチン接種予約センター」に電話
30分くらいかけ続けて繋がった。私は既に予約済みだが、友人がどうしても
取れないというので応援したのだが、友人の予約も取れてかなりの達成感だ。
 緊急事態宣言の夏浅し
 ◉連載小説「夏の残り」
  寛太がリビングで掃除機をかけている。セツコは六畳の畳に寝転がったまま大声で話しかけていた。
「ねぇ、ちょっと掃除機止めてくれなぁい! 声、聞こえないじゃないのよ」
 セツ子の怒鳴る声がうねりに巻き込まれぐぁんぐぁんと吸われて行く。
「話、途中じゃないの、ずるいわよ寛太、逃げないでよね」
 昼間のビールがけだるい重みを伴ってのしかかってくる。やっと持ち上げた頭をリビングの方にひねったら、陽に焼けた萌葱色の畳の縁が目線の端を逃げた気がした。寛太がいるはずのリビングに姿は見えず、ただ揺れる寛太の影がステレオの上の白い壁から天井にまで伸びている。黒く浮いた色のまわりにぼおっと大きな薄墨色の大きな影が重なり揺れて、入り込んだ陽はもう夕方に近いことを示していた。続