はるか彼方からずっとずっと空の向こうから落ちてくる陽光が
今まで凍えていたベランダの花たちを一瞬にして元気づける
サクラ草が小さな花びらを震わせてお日様に向かって
一斉にありがとうの口づけをしている
私といえばピカピカのガラス窓から差し込む光の粒が
塊になって天井のあたりでゆらゆらとひだまりを作るそのさまに
なんだか口笛さえ吹きたい気分
だってもうすぐ私の誕生日 みんながお祝いをしてくれて
私はまた一つ歳を重ねる不安なんて いえ それよりも
嬉しさが何倍にも膨らんでくるのですよ
いえいえ 痩せ我慢ではありません これは本当のこと
歳を重ねるって素晴らしい また一歩 未来に向かって弾けよう