無題ぐるぐると回っている 過去たちの声が残響となって めまいとなり襲ってくる あのとき あの悔しさはあのまま あそこに捨ててきたのでしょう ぐるぐると回っている過去達の映像が 痛みとなり襲ってくる あの時の悲しみはもう思い出すまいと心に誓っていたのでしょう 夢にまで追いかけてくれば 無抵抗の私は 掛け布団の端を握りしめて 歯を食いしばる 枕を投げつける力は残っていないのだから