空の光が微粒子となりキラキラと透明の粉をふりまくので
辺り一面が眩しくて思わず目を瞑った
時はまるでとまってしまったように物音一つ立てることもなく
怯えることはないんだよ そっと目を開けると壁の猫が囁いた
確かに生きている実感は耳の奥を流れるせせらぎの音
目線の先に密かに息づく真紅の花びら
写真立ての母の笑顔がいつもの通りじっと私を見ていて
そうなんだ 大丈夫なんだ やっとそう気づくんだ
焦ることはないんだよ 時間がないなんてそんなのただの妄想だよ
妄想の先には私の世界があるんだもの 制限のない自由が、、