平常心黙々とただ独りのぼる石段はまだ朝の霜がところどころに残っており 清々しい冷気がまつ毛に宿る 誰もいないたった独りの空間 仰ぐ空にちぎれた雲が これからの一日を予感するように 少しずつ流れていた 今から始まる今年の予感 きっと楽しくなるはず そう決めたんだもの たとえ何が起ころうとも 日々をたのしむ それって悪いことじゃないでしょう やっと掴んだ平安を私はしっかりと捕まえて話さない それが人生ってもの