おもいで | ryo's happy days

ryo's happy days

思い切り人生を楽しむこと。これが全ての私。

 まるでオブラートに包まれた半透明のゼリーのように

 口に入れるとギザギザとした砂糖の粒が

 今まで見ていた夢の続きを促している

 

 薄暗い部屋はグリーンの壁紙に包まれて

 私の指先から生まれたウキウキと心はずむメロディに

 

 

 目の前に広がる芝生にユニフォーム姿の若者が

 ときおり振り返っては 私を見て やぁと軽く手を上げる

 

 ギザギザした砂糖の粒は溶けて 私は夢を失くして虚しさに

 胸をかき乱し でも涙を流すことはない

 もう十分にやり切ったのだから