ブタクサは私に嫌われている
それを知る前はなんの偏見もなかったのに
その正体を知った途端 ブタクサは嫌われものになった
突然やってくる むず痒さ くしゃみを連発して どんどん憎くなる
ブタクサは私の天敵 川辺に揺れる黄色い花は 素朴で ごくありきたりの
普通の雑草にも見えるが もう知ったからには 私の敵だ
それは9月の声を聞いた途端に 前触れもなくやってきて
体の異変に気づいた私は その季節の到来を知るのだ。
嫌われものなのだよ わかってないよね 風に揺れては呑気にしているあなた
あなたのことです ブタクサ お前だ
