日本で26年ほど前に購入したコンピュータミシン(brotherの刺繍機/ミッキーマウス)。年末頃,夫の親戚が「ミシンの内部って掃除したことないだろう?」と。
先日,工具と電動空気入れを抱えて親戚がやって来た。
スゴイ...釜周辺の水平面は綿ぼこりがシート状に積もっている。

さらに,右側部分もオープン。外せるところはどんどん外していく。ちゃんと元に戻るのかちょっと心配...ここも埃だらけ!

まず,小型掃除機で綿ぼこりと糸くずを吸い込んで...次に車庫に持って行き,電動空気入れの細いノズルで勢い良く埃を吹き飛ばした。仕上げには,パソコンのキーボード用の毛足の長い柔らかいブラシで入り組んだ部分まで掃除。油にまみれた埃でブラシは真っ黒に。2~5cmほどの糸くずがあちこちから出てきた。

しゃべったり休憩しながらだったが,私も手伝って3時間半ほどかかった。
ハンディキャップのお子さんによだれかけなどを作っているので,タオル地を縫うことが多い。古いミシン糸も使うし...粉状の糸くずが釜に入り込んでいるのは自分でもわかっていて,付属のブラシでちょこっと掃除してみたり。
ついでにミシンのライトも交換してもらった。実は2年以上前から切れていて,ネックライトをミシンの横に置いて縫っていた。この不便さにも慣れていたが,昨年一時帰国した時にオンラインで注文したライトを持ち帰って来た。自分でやるのは不安に感じて4か月が経過。
それにしても,機械全体にあれだけの綿ぼこりと糸くずがありながら正常に動いていたのがスゴイ。ちなみに,変圧器は一度も使ったことがない。
説明書の「お手入れ」のページには,もちろんこのように解体するように購入者には求めていないが...20年に1回くらいは専門家に解体して掃除してもらうのもいいかも。
お礼を言うと,「こっちこそ楽しかった!」と逆にお礼を言われてしまった。前日には壊れたジャノメのミシンを$20で買ったそうで,修理するのが待ち切れないらしい。私のカード作りや裁縫同様に,毎日何か修理したりDIYをしたりして過ごしているそうだ。
今は,友人に頼まれた歩行器(walker)用のバッグを縫っていて,それが完成したらボランティアのよだれかけ作り。新しいデザインで縫いたいバッグもあるし,イースターのぬいぐるみも作りたい。
26年前に,普通のミシンを買いにミシン店に行った。店内を華やかに飾っていたのは刺繍機で作られたタペストリーの数々。これは一体何!?と,その場でローンを組んで購入した。刺繍糸セットやディスク(漢字やSNOOPYなど)も合わせて,30万円くらいだったような。
20年後(!)にまた解体して掃除してくれると言う。これからも大事にどんどん使っていきたい。