先日,友だちから「中学生の娘の水着のことなんだけど」とテキストメッセージがきた。お気に入りの水着には胸パッドがついていないので,作ってくれないかという。
水着のパッドって,メッシュで覆われたカップ2つが縫い込まれているあの部分…。作る?ちょうどいいサイズのパッドとメッシュがあったとしても,それをつなげて,さらにミシンで本体に縫いつけたら水着が破れてしまうし,縫い目も外から見える…。その子には半年以上も会っていないしサイズもわからない。難しい(つまりできない)と何度か返信してみたけれど...。
Amazonで水着用のブラカップ(3つセット)を注文するという。イヤ,それはビキニのインサート用で既にカップがあったりポケットに入れたりするもの。普通の水着にどうやって縫い付けるのかは私が思考錯誤することになり,うまくいかないのは目に見えている。
が,断れずにナントカしてみると返事をし...
JoAnnにブラパッドが売ってあるのを見たことがあり検索したらSサイズが店内にあると出たので,行ってみた。が,Sサイズは品切れ。シリコン製のカバーもあった。
大型チェーン店の水着売り場へ行ってみた。ナイキのExtra Smallサイズのトップがセール($40→$12)になっているのを発見。
またJoAnnに戻って手芸売り場で聞いてみた。接着芯コーナーにあるフォームシートで作ればと店員さんに言われ,少々買ってみた。分厚いのしかなくて端っこをステッチで押さえて端が平らになるように縫って…うーん,ダーツを入れると線が出るしなぁ。
しかも肩紐のピンクのレース編みの部分が破れ,修繕して欲しいと言われたが...ムリです。
手作りフォームシートは段差が上から見えるだろうかから嫌だということで,ナイキのパッドを水着の中に入れて着用したらと言ってみたもののそれも納得いっていない様子で…これ以上できることはない,ナイキの水着はあげるから好きなようにしてねと本人には言った。
最近,親の友人からプレゼントされたという水着(3枚セット)を見せてもらうとパッドなしだった。どの道,本人は花柄が幼稚だと言っているから着ない。親はせっかくもらったのにと言ってるけど,まあ人が選んだ水着とか好みに合わないに決まってるでしょう。3枚あれば1枚くらい好きなのがあると思うのか知らぬが,思春期の女の子に水着をプレゼントするというのが...自分の思春期の頃の気持ちを忘れたのか。
しかも,1枚$3.48(約¥500)。セール品とは言え,こんなに安い水着は破れそうで不安。靴下とかならともかく,身体全体を覆うものだよ。
すぐに大きくなるのでお金をかけたくないと親は言う。でも,安いモノをいくら買い与えたって着ないんだから...。
セール品を返品できるのかはわからないけれど,買いに連れて行くしかないよねと,親と話した。誕生日プレゼントとしてギフトカードをあげたのでそれを使ってもらえるといい。
価格は上がるとは思うが,10歳以上の女児の水着にはパッドを入れるポケットをつけるか胸部分は厚めにしておくべきだ。デザインもシンプルかつスポーティで落ち着いた色がいいと思う。セクシー過ぎるのも嫌だし,かといって子どもっぽいのも着たくない…一番難しい年頃。
いろいろ検索していたら,今年2月の記事が出てきた。
「留置施設でブラトップOK 自殺防止から羞恥心配慮へ」警察庁が基準警察の留置施設で、シャツとブラジャーが一体となった「ブラトップ」などカップ付き肌着の使用を許可する動きが出始めた。これまではブラジャーやネクタイ、ベルトと同様、自傷や自殺の恐れがあるとされることが多かったが、羞恥(しゅうち)心への配慮が進んだ形だ。
これまで許可されていなかったことに驚いた。ネクタイやベルトとは全然役目が違うでしょう。羞恥心への配慮?配慮が進んだ?この恩着せがましい文章。「悪いことをした人にも配慮をしてあげている,善人の私達は非常にいい人です」とでも言いたいのか...罪とは無関係の,基本的な人権の問題。