今年もまた,ハンディキャップを持つ友人のお子さんのよだれかけ作りのボランティアが始まった。

大体1年おきのボランティアなのだが,今回は2年連続だ。
 
布地(表地と裏地)・バイアステープ・マジックテープを購入してうちまで持って来てもらう…ということで話がまとまっていた。今まで使っていた裏地(柄付き)が販売されなくなっていて,使う本人の親が代替品を探すのがいいということでそうなったのだが…。

 

一か月経っても音沙汰がなく,尋ねてみると購入したのは表地のみだという。材料入手の段階でこの調子では,何か月かかるのか。しびれをきらし,割引券のある数日後に残りは店に行って探すからと申し出た。二日間にわたって2店舗に出向いて,割引券などを6枚駆使して購入(材料費は彼女が負担)。さらに,数日後に片道40分のところの彼女の自宅まで表地を取りに行った。

 

私が全部まとめて購入すれば時間やガソリンの無駄をせずに済んだのだが…なかなか計画通りにはいかないものである。

 

裏地は薄い色は嫌だと言われていたけれど,2店舗回っても白地のみの販売。他の色がよければオンラインなりで購入しておいて欲しかった。今回は仕方がない。


忙しいのは想像できるので待ってもいいが,それがいつまでかはわからず,向こうが準備できたらこちらは動くことになる。多忙でなくても,ずっと気にかけながら待機するのは実際は簡単じゃない。

 

ソーイングだけでも,他に親戚からテーブルクロスを作って欲しいと頼まれていて,これが市販品にないサイズで端っこをまっすぐ縫えばいいというだけのモノではなさそうで…ものすごく期待されているのはわかり(素人ボランティアに期待しないで欲しいが),できるのか不安。この家も遠いし,制作開始前にかなり時間がかかると思われ,とにかくできることから取り掛かっておかないといけない。      

 

作るのは一人の作業で簡単でも,膨大なテキストメッセージの交換も含め,制作前に相当な時間がかかる。ホント,何事でも。テキストメッセージの返信が2日後だったり要領を得ないのが多かったりは普通。もう最後にはYesなのそれともNoなの?箇条書きの3つの質問に答えてと書く。夫からは,それはあまりにも学校の教師の質問のようで厳しい書き方だと指摘されるが,「表地は何ヤード買ったのか」とか「取りに来て欲しいのか,それともあなたが来るのか」,「明日がいいの?それとも明後日?」とハッキリさせないと,動くのはこちらだから一向に次へ進めないのだ。頼みにくいから明言を避けているのかもしれないが,ボランティアをすることは決めているので,どうして欲しいのかを知りたいだけ。何が喜ばれるかなんて,推測できない。遠慮されると返って時間がかかる。

 

去年は16枚作ったが,今年は7枚の予定。

 ボランティアは,自分の時間やお金,技術を提供し,相手の状況を理解し心を支えること。相手の望む物事を望むタイミングですること。


何回も通っては作り直したり,約束の時間に行っても留守だったことも。泣きながらやったこともあり,当然「そんなに大変ならやめればいいんじゃない」とか「よくやるよね」と人に言われることもある。私のことを想っての発言でもあるが…。世の中は助け合いで成り立っている。自分に打ち勝つ取り組みだ。

 

レイバーデー(9月5日)までの完成を目指して制作を開始した。