『死んで生き返りましたれぽ』を読んで | フィギュアスケーターの幸せを祈る

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「新たな一歩だと思っています。不安は何もなくて、ただ前にある道を進んでいくだけだと思っているので、新たな経験をして、元気に前を見て進んでいきたいと思います。」浅田真央

昨日、『死んで生き返りましたれぽ』という本を読みました。
漫画なんですけど。



心肺停止して

自分が何者かも
どこにいるのかも
何をして、何を楽しみに
生きていたのかも
なにもかも
分からなくなっていることに


ICUで気付いた作者。


大丈夫だよ
どんな人にも
生きる道はあるんだから


生きてて良かった



と家族、友人が声をかける。



脳の誤作動による、視覚の異常、幻覚、嗅覚の共感覚、

眠るのが怖い

眠ると
もうそのまま
死んでしまう
気がする

明日も
ちゃんと
来るかな


という不安の中、始まったリハビリ。


ここまで病気すると
色んなもんが変わります
人の目も
生活も
自分自身も

だから
あなたは
病気のことを
話せるように
なった方がいい
そうですね
できれば
笑いながら
話せるぐらい

ぼくらと
元気になろな


と、

そして
全部、管がとれて

なんか
…人間に
戻った気分です


と言ったら

いいえ!
ずっと
人間でしたよ


と返してくれる医療従事者。


「あとがき」より
生きるのがつらいときや、自分の意志とは関係なく立ち止まってしまったときに、
自分の心を前に向けるには、善い言葉を使い、人に感謝をする、それだけでいいのかもしれません。



脳が誤作動を起こしたまま、生活している人の感覚が
初めて実感を持って感じられた。
そのとき、周りの人の対応が、その人にとってどう感じられるかも。

脳が壊れたとき、言葉の意味が分からなくても、
きつい言葉はダイレクトに悪感情として伝わってくること。
優しい言葉も、普段以上に優しくしてもらっていると感じられること。


すごく、大事なことを教えてもらった。
そして、私自身も、身近に感じる。


読めて良かったです。
娘にも、心してもらいたいと念を押しておきました。