私は息子が幼い頃、

実家(戸建)のすぐ目の前の

マンションの6階に住んでいた。


私は、なかば育児ノイローゼ…

息子が思い通りにならないことが

苦しかった。


可愛いのに、息子の存在を、

持て余している自分が嫌で

たまらなかった。


他の人の子育てを見て、

明るく出きない自分を責めていた。


どうして息子を大切に思うのに、

どうして出来ないんだろう

こんなに悲しいんだろう…


しばしばベランダから、

実家を見下ろすと、

母がご近所の人と

談笑していることが多かった。


私がこんなに苦しいのに、

母が笑ってる…


私がこんなに悲しいのに、

母は幸せなんだ…


私がこんなに辛いのに、

母は気が付かないんだ…


母親なのに…

母親なのに…


娘の苦しみがわからないの?

娘をいたわる気持ちはないの?

娘を思いやる心はないの?


あなたの娘なのに…

あなたの娘が、苦しんでいるのに…


心が空虚感でいっぱいだった、

空っぽの心が埋められなくて、

いたたまれなかった。


生きているのに、

そこに確かに存在するのに、

私の抜け殻だけがそこにいた。


生きている意味がわからなかった、

ただただ時間だけが、

私の前を通り過ぎていく感覚だった。



…だったら、

ここから飛び降りて、

薄っぺらな私が、

紙の様にひらひらと舞ったとしたら、


母は悲しむだろうか…

母は気が付くだろうか…

ごめんって言ってくれるだろうか…


そこまでしないと、わからないんだろうか、

そうしなければ、わかって貰えないんだろうか、

この苦しい気持ちを、伝えるためには、

そうするしか手段がないんだろうか、

そんなことをいつも考えていた。



そして、

伝えられない思いが、

憎しみに変わっていった、

愛してたからこそ、

大好きだからこそ、

憎しみに変わっていった。


わかって貰いたかったのに、

わかって貰えないと思っていたから、

憎しみに変わっていった。



私が死んだら、

母は誰かに責められるんじゃないか、

そこには住めなくなるんじゃないか、

いい気味だ…


母親なのに、

私を大事にしなかった罰だ…


あんたのせいだ!

あんたが悪いから、

私が不幸なんだ!


恨みつらみを抱えて、

死んでやろう、

そう遺書にも書こう…



…いや、待てよ、

私が死んだとしても、

母が何もなかった様に、

悲しみもせず、

ひょうひょうと、

淡々と、

そんなこともあったって

ただ過去のこととされて

しまうのは悔しい…


だから死ねない、

でも、死にたい…


そんな思いがグルグルと

頭の中をまわっていた。


そんなことを思っていたんだよね…ガーン


でもね、

今思うとね、

そう勝手に、思い込んでいったんだよね。

そう憎むことで、自分を精一杯に守っていた。


ただただ、

わかって欲しかったのに、

私が、言葉でちゃんと伝えてなかったんだよね。


苦しいよ、

悲しいよ、

淋しいよ、

辛いよ、

助けてよ、

一人ぽっちだよ、

ってねて…


いつからか、

言えなくなっていたんだよね、


いつからか、

自分の本当の気持ちを伝えられなく

なってしまっていたんだよね、


きっと伝えても、

わかって貰えないって

思ってしまったことがあったんだよね、


でも、それがいつもじゃなくて、

そういうときがあって、

それが何回かあって、


私はわかって貰えないんだって

わかって貰えない人なんだって、

言っても無駄なんだって

思うようになったんだよね、

勝手に思うようになったんだよね。


本当は、

ただただわかって

貰いたかったんだよね。


本当は、それだけだったんだ…。


…だからね、

憎しみの裏には、

愛がある。


愛してるのに、

伝わらないと思うから、

言っても無駄って思うから、

諦めなくっちゃって思うから、

余計にに苦しくなって、

憎しみに変わっていく。


でもさ、

愛されてないんじゃなくって

愛されてないって思っていただけで、


嫌い!

あんたなんか大っ嫌い!って

言われてなかったんだよね…。



そうそう、

私は母に憎らしい!って言われて

手をつねられたことが、

何度もあったけど、

母にとって、言うことを聞かないってことが

憎らしかったわけで、

母の思い通りにならないってことが

憎らしかっただけで、

嫌い!とは言ってなかった…。


そんなことが重なって、

憎まれてるとか、

嫌われてるとか思っちゃってたけど、

嫌いなんだとか思っちゃってたけど、


生きていても意味がないとか

思っちゃうくらい悲しかったけど、

ちゃうちゃう!


嫌いなんかじゃなくて、

いないくていいわけじゃなくて、


愛情表現が上手くなくて、

口が悪くて、

感情の起伏が激しくて、

母も拗ねていて、

そういう性格だっただけで…


よく見れば、ちゃんと、あったのに、

ない!ない!貰ってないって

思ったってたんだよね。

ないものばかり、目に入ってた。


ちょっとした思い違いや、

思い込みの積み重ねで、

いくつもの勘違いなんだよね。



今、思うと、

わかって欲しくて、

ただそれだけで、一生懸命だったなって

憎むことに、一生懸命だったなって、

ちゃんと伝えないことに、

一生懸命だったなって思う。

ちゃんと伝えないとわからないよね…


わかって欲しければ、

ちゃんと伝えればいいんだよね、

恥ずかしいけど、

勇気がいるけど、大切なこと。



愛情表現が上手くないのは、

私も同じだったなって思う。

親子だもんね…(*^▽^*)




あんなことを考えていたのも、

過去ではあるけど、間違いなく私…。








クローバー今日も素敵な一日でありますように…