小4娘(ハリ子)と小1息子(クワ太)を子育て中のアラフォー専業主婦です。小4の娘は日能研に通い、中学受験勉強をスタート!子どもたちの「学び」をサポートしつつ、家族にとって、私にとって、ちょうどいい暮らしを探す毎日を綴っています。
おはようございます

ブログを通して、色々な方の文化祭や学校説明会のレポートを拝読して、とても参考になっています。学校に対する考え方、求めるものは、ご家庭によって違うとは思いますが、自分にはない切り口のご意見もあり、新しい気づきも多く、共感することもたくさんあります

と言うことで、私も、レポートです

自分自身の備忘録ですが、ご参考まで。






昨日、早稲アカ主催の「有名女子進学校講演会」に参加してきました。ご参加くださった学校は、鷗友・大妻・吉祥女子・東洋英和・豊島岡の5校です。鷗友は、学校説明会で伺った内容とほぼ同じでしたので、再記載もありますが、ご了承ください。
【鷗友学園】 大井校長先生
〇学校の設立の歴史:
・学校の設立の歴史を説明してくださり、市川源三先生の「勉強は教えられるのではなく、あなたたちが学ぶもの」と言う言葉を引用して、今も、生徒の「自ら学ぶ姿勢」を大切にしている、と言うお話がありました。
〇平均通学時間:
・65分。但し、全校の326人が世田谷区からの通学(30分以内)であることを考慮すると、通学90分程度の子も多い。
〇「その場所に居場所がある」学校にするために:
女子として、「その場所に居場所があること」が絶対的に大切。そのための施策として、
・中1は30人x8クラスのクラス編成。
・3日に1度の席替え(グループワークなどで、「誰と一緒に」ではなく「何を誰とやるか」が大切)。
・エンカウンターの導入(会話なしにコミュニケーションを取り、クラス全員が誕生日順に並ぶ、など)。
・アサーショントレーニングの導入(年10回。話し方を学ぶ場)。
・高校1年進級時には入学式はなく、代わりに「箱根研修」がある。当日にクラス発表をし、現地到着後に部屋割りも自分たちでさせる。
〇学習課程について:
・理科の実験が多いのが特徴
・女子の発達を考慮し、中1は「対象が見える」生物のみの学習、中2以降、物理や化学を学ぶ。
・英語はAll English。最近は、鷗友の英語がAll Englishであることを理解して入学してくれる生徒さんが多く、英語で突然授業が始まっても、驚きや戸惑う様子はあまり見られず、みんなとにかく英語で話し始めている。
〇学習評価・ICTについて:
・「ルーブリック」評価の導入(大学などで導入されている、学習者のパフォーマンスの成功度合いとパフォーマンスの特徴を説明する記述で構成される評価手法)。
・BYOD(Bring Your Own Device)。但し高校のみ。中学生は自分の手で書くことを指導している。
【大妻女子】 成島校長先生
〇新しい教育:
現在を100年に1度の教育改革の時期だと捉えている。そのためには、教員が変わることが必須。「教員が変わらなければ、生徒は変わらない」を合言葉に、教員の研修やTeacher's nightと称する教員同士で新しい取り組み(メディアの効果的な使用法など)を共有する時間などを設けている。教員もまだメディア慣れしていないのが現状。
・プログラミングなどは外部から講師を招いている(マイクロソフトより)。
・みらい科の授業の実施。日本や世界の未来の話(人口・経済など)を子どもたちにしながら、「自分たちが頑張らないと」と思わせる。
・11/1より希望者に対し、中国語の授業を開始。来年はスペイン語をやりたい。講師は、お隣の女子大より招く。
・高校生は制服と学生証で、大学の図書館で勉強可能。
〇その他
・宿題や小テストは多い。
・進学先は、医薬メディカル系が多い。白衣を着た専門職を目指す傾向。
・高3生徒にとったアンケートで、「大妻で身につかなかったこと」のほとんどが、「女性らしいふるまい」「男性の目を気にすること」など。
〇成島先生の言葉から・・・
前任の校長先生の任期満了にともない1年半前に就任された成島校長先生。某教育関連企業で最年少執行役員となった有名な方です。第一線で活躍されてきた女性だからこその印象的な言葉がたくさんありました。
・「レアカードになって欲しい。」(ポケモンカードの話をあげながら)
・「人生90年、100年生きる時代。今までのように20年学び、その後は働き、60歳からはのんびりするという生き方ではなくなる。人生で何度か学び直しの時間が必要。」
・「100点取ることは大切。でも、100人の人とつながる力も同じように大切。」
・「好きなことがあれば、それが教養と言えるレベルになるまで深めなさい。」
・「大妻にいる間に、好きなことろ3つ見つけなさい。」






長くなりましたので、今日はこの2校にしておきます

鷗友の大井先生は、変わらず、とても穏やかで優しい印象でした。思春期の難しい時期の女の子には「居場所」が絶対的に必要なんです、とおっしゃる様子に、安心してお預けできそうだなと思いました。のびのびとした印象がある学校ですが、進学実績が良いのが魅力の一つだと思います。
大妻女子は、興味がありつつも学校訪問できていない学校でしたので、今回お話を聞けてとても良かったです。ビジネスの第一線で活躍されてきた方を校長先生に迎え、他校にあるような革命的な変身を遂げるのではなく、無理なく時代の流れに沿う教育を施す学校に移行するような感じがします。都内の女子校は偏差値50前後に多くの学校がありますが(大妻はNのR4偏差値で51)、抜けてくるかもな~と言う印象を受けました。学校訪問してみようと思います。
ではでは。
今日も良い一日をお過ごしください
