今日からお正月休みも終わり、すべての店が営業開始ということで町に活気がある。

道の脇にずらりと並ぶ物売りや、手押し車の行商人、街角にたむろして客を待つブラックマーケットの両替人たちも、みんな今日から営業開始だ。

そして私の大好きなキャッシュポットも、今日からまた再開された。


キャッシュポットというのは4年ぐらい前に始まった新しいギャンブルなのだけれど、誕生1年足らずでジャマイカ人の心を鷲掴みにしてしまった。

1~36の中から1つだけ好きな番号を選ぶという超簡単なルールと高い当選率、最低掛け金一口10ドル(日本円にして約20円)~というリーズナブルなところがジャマイカ人のツボにはまったのだ。

ちなみに当選すれば10ドルが260ドルになる。

はじめは昼・晩2回の抽選だったのに、あまりの人気に味をしめた中国人オーナーは、昼・夕・晩の3回の抽選にしてしまった。


私も虜になったひとりなのだけど、もう一日の全ての出来事をキャッシュポットの番号に置き換えてしまう。

なぜなら、1~36の番号にはすべて意味があるからだ。

例えば1は幽霊、歯、牛乳、氷、髪の毛、死人にキスをする…

    2は電球、お尻、小さい火、キャベツ、自転車…

といった風に。

幽霊を見たり、夢に見た人は1番を買う。

電球が切れたら2番を買う。

車の事故にあえば15番か10番。

ちょっとしたハプニングや、おもしろい出来事があると、みんなキャッシュポット虎の巻を開いて番号を調べる。


今日は初夢の番号を買うつもりだ。

縁起のいい夢としては、1富士、2鷹、3なすび。

31、22、4

初キャッシュポットの番号は、これで決まりだ。