先日、


タクシーで帰宅した時のこと。



うちのあたりは道が狭いので


踏切が閉まったら


車二台分くらい開けて待つ、


という、暗黙のルールがある。


これ、きっと地元あるある、よね。



たとえ、前方から来た車の方が


こちらより後に来たとしても


先に踏切を渡ってもらう。


その方がスムーズだから。




タクシーの運転手さんは


この辺りに詳しいらしく


踏切が降りたので先に行かず


ちゃんと待ってらした。



踏切が上がると


前方から来た車が5台ほど


先に踏切を渡っていく。



5台の運転手さん全員が


手をあげて


ありがとう合図をされた。



これに、運転手さんが


『ええーーー!!なに、ここ??!!


 みんな、手ぇあげてくれはったで!


 なんや気持ちええなぁ。


 やっぱ高級住宅街はちゃうなぁ』


と、叫んだ。



【手、あげてくれはらへんとこ多いです?】


と、尋ねると


『そやで!街中では


 手ぇあげへんやつがほとんどや。


 やっぱちゃうわぁ。なんや嬉しいなあ』


と。




高級住宅街は


ほんの山の上の一部だけどね、笑。



でもね


運転手さんの喜ぶ声を聞きて


私まで嬉しくなった。



ほんの数センチ


ハンドルから指を上げるだけでも


幸せを感じられる。


数センチがこんなに喜びの声を


聞かせてくれる。


当たり前のことだと思って


してる動作だけでも。ね。



きっと


こんなことなんだろうなぁ。


幸せの作り方、感じ方。


なんてことを


タクシーに乗りながら思った日でした。